社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和6年度 秋

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 ようやく戸外で過ごしやすい季節になり、ひよこ組も園庭でたくさんからだを動かして遊んでいます。大きいクラスの玉入れの玉を借りてきて、ひよこさんたちも〝たまいれごっこ“をしました。よちよち歩いて玉を取りに行く、しゃがむ、拾うなど、思い通りにからだを動かし、イメージしたことが「できた!」という達成感につながっています。保育者の姿を見て、カゴに玉を入れることを真似する子もいます。「はいるかな~」「ぽん!」「はいったね!」保育者が喜ぶと、一緒になって手をたたき、玉入れを楽しんでいました。また、園庭の落ち葉を触った時の“カサカサ““パリパリ“という音に興味を示す子もいます。座り込んでじーっと見つめ観察している子もいます。色、形、音、手触り・・・五感を使い、いろいろ感じているようです。「運動の秋」「紅葉の秋」ひよこさんも“小さな秋“を味わっているようでした。

 身の回りのことに興味を持ち、少しずつ自分でやってみようとする姿が見られるようになってきました。オムツ替えでは、脱ぎ履きしやすいように足をあげてくれるので「たっちするよ」「ぎゅ~っ上げるよ」など動作を言葉にして伝え、着替える気持ちを大切にしています。ズボンの脱ぎ履きに挑戦中の子もいます。脱ごうとする、足を入れてみようとするなど一人一人のペースに合わせて援助して「できたね!」と一緒に喜び、うれしさに共感しています。友達の姿を見て、「わたしもやってみたい」という気持ちが芽生え、良い刺激になっているようです。「じぶんでできた!」の小さな第一歩。満足感や達成感を味わい、次の“やるき“につなげていきたいと思います。

1歳児「あか組」編

 子ども達に人気の新聞紙遊びは、“握る” “丸める”“破る”ことで手触りや形の変化、「ビリビリ」「クシャクシャ」という音を楽しむことができます。新聞紙や広告を持ち、まるで文字を読んでいるかのようにじーっと見つめる子、からだを抱えるようにグシャグシャにして、ダイナミックに楽しむ子もいます。ちぎったり丸めたりすることで手先を細かく使い、手や指先の力を養うことにも繋がります。様々な楽しみ方と可能性を秘めた新聞紙遊び!!これからも室内遊びの楽しみの1つとして取り入れていきたいと思います。

 からだの成長と共に動きがますます活発になり、園庭での遊び方がダイナミックになってきました。大きな園庭に出ると、「キャー♫」と歓声をあげ、好きな場所に走り出していきます。跳び箱やマットを組み合わせたアスレチックでは、滑り台を何度も滑って楽しんでいます。マットの山を登って、友達と一緒にツルツル滑っている姿はとても可愛らしいです。また、みんなが大好きな砂場では、“ザラザラ” “ぎゅっぎゅ”という手触りを楽しむと共に「はいどうぞ」「いただきまーす」と会話を楽しみながら、スコップやカップを使ってままごとごっこをしている子もいて、好きな遊びを伸び伸びと楽しんでいます。これからも積極的に外に出て体を十分に動かしていきたいと思います。

2歳児「もも組」編

 お買い物ごっこが大人気。子どもの描いた絵を利用して買い物カバンやレジを用意すると、買い物のやり取りがうーんと広がりました。更に毛糸を切ると「うどんだ!」と声があがり、ジッパー付き袋に入れて冷凍うどんに変身です。袋を開けて鍋に入れ調理する様子はコックさんもびっくり?の腕前です。冷凍うどんは焼うどんとなり「いただきまーす」とおいしくいただきました。袋に戻して「今日のうどん屋さんはおしまいでーす」とお片付けもばっちりです。段ボールは小さくちぎっておかずにしています。
 様々な素材を自分たちのイメージで遊びに取りいれる中で、手先が器用に、言葉が豊富に、そして創造性豊かに成長していること実感します。

 秋晴れのとても気持ち良い日に、もも組さんの運動会ごっこをしました。今まで年長組がドリル演奏に取り組む姿や、年中、年少組のかけっこ、お遊戯などを見る機会がたくさんあり、運動あそびに興味を持ち始めていたもも組さん。当日はかけっこ、玉入れ、トンネルくぐりや、日頃から親しんでいる曲に合わせリズム遊びをするなど、盛りだくさんの運動会になりました。
  初めてやる“よーいドン!”では、手をしっかり握りやる気満々!白線に沿って(ちょっぴり内側を走ってワープ!それも愛嬌?!)走り、楽しそうに笑顔で走る姿もありました。くまさんの口にボールを入れる玉入れ。はじめは直接口に入れていましたが、保育士が少し離れた所から“えいっ!”と投げると「なるほど!」と真似して、口の穴めがけて挑戦です。届かなかったり落ちてしまったりしながらも入った時は嬉しそうに笑顔を見せてくれました。
 保育室に戻ったあとも“おもしろかったね!”“もういっかいやりたいね”という声が聞こえてきました。楽しかった思い出が子ども達の心に残り嬉しく思います。

3歳児「あお組」編

 夏の水遊び、秋の運動会を経験したあお組さん。友だちとの関わりが徐々に深まってきました「○○ちゃんすなばであそぼ」と誘ったり、スクーターが好きな子同士が集まり、ツーリングに出かける姿が見られます。最近では簡単なルールのある遊びができるようになってきました。先生が鬼になり、かくれんぼが始まります。「いーち、にー、さーん…もういいかい?」「もういいよ!」見つからないように真剣に隠れようとする子もいれば、「みーつけた!」が待ちきれず「ばあ!」と笑顔満載出てきます。3歳児さんらしい可愛らしさです。転がしドッジボールはボールをよけながら、「キャ~」「あたったー!」とみんなで歓声をあげながら盛り上がっています。この先もゲームのおもしろさを友達と共有して、豊かな関係性を紡いでいきたいと思います。

 紐通し、わつなぎ、マスキングテープ貼り、のり貼りなど手先を使った遊びに没頭して遊ぶ姿がみられます。単に紐通しに取り組むだけでなく、『ながーーいへびみたい』『おひめさまのネックレス!』など作ったものを見立て、イメージして楽しむようになってきました。秋には遠足があり、子どもたち手作りのぶどうで味覚狩りを楽しみ、遠足の後日にはお弁当作りをしたりしました。「しかくいおべんとうだった!」「ウインナーがはいってた!」と、楽しかったお弁当の時間を思い出し、はさみでまっすぐに直線切りをして弁当箱を作り、好きな具材を貼って思い思いのお弁当ができあがりました。色々な遊びの経験を重ねる中でさらに興味関心が深まり、製作に活かされいると感じます。これからも面白い、楽しいと感じる中でいろいろな経験をし、挑戦していく様子を見守っていきたいと思います。

4歳児「き組」編

 運動会の取り組みの中で、年長児がリレーや綱引きをやっている姿を見て、「わたしもやりた~い!」と興味津々!のき組さん。運動会後、年長組と一緒に子どもだけの運動会ごっこをしました。リレーは、年長児からバトンをもらうことに少し緊張していた子どもたちでしたが、バトンを落とさないようにしっかり持って、真剣な表情で走っていました。勝った喜びや負けた悔しさを年長児と味わいながら、「もういっかいやろう!」と意欲的に楽しんでいます。つなひきのやり方も年長児から教わります。綱をしっかり握り、腰を落として引っ張ることを聞き、「よいしょ、よいしょ」とかけ声を掛けながら引っ張りました。みんなで力を合わせ、何より憧れの年長児とできたことがとっても嬉しい様子でした。今度は、みどりさんとドッジボールを一緒にやりたいと張りきっている子ども達。これからも異年齢交流を楽しんでいきたいと思います。

 みんなで育てたさつまいもの収穫をしました。子どもたちは生い茂った葉っぱを見て「おいもできているかな~?」「なんこあるかな~?」と期待いっぱい!堀り始めると「あっ、みえてきた~」「がんばるぞ~」「うんとこしょ、どっこいしょ」と力を合わせて引っ張っていました。“すっぽ~ん“と抜けた時の子ども達の表情は「やったぞ~」と達成感いっぱい!プランターから次々顔を出し、大きないもを掘った子は持ち上げて「これ、おもい!」と興奮気味で話していました。また、いもを並べるといろいろな形があることを知り、新たな発見になりました。掘り終わるとツルを使って綱引きや縄跳び、電車ごっこにリースづくりを始める子もいました。ツルをフラフープに結び「でんしゃで~す」「おきゃくさん、のってくださ~い」の声に次々に乗って楽しんでいました。いもほりから様々な遊びに展開し改めて子どもは遊びの天才だなぁと感じます。

5歳児「みどり組」編

 運動会が終わってからもリレーや綱引き、玉入れなどの遊びを継続しているみどりさん。普段の戸外遊びの中で年中さんと一緒に遊び、ルールを教えてあげたり「こうするといいよ!」と、ちょっぴり先輩としてコツを伝えている場面もみられました。運動会後もCD鼓隊は続き、担当したものを更に究める?とか担当外のものをやってみるとか余韻を楽しむ子どもたちです。違う楽器等に触れることで、自分だけでなく友達の大変さや頑張りに対し様々な発見があり、改めて仲間っていいなにつながったら嬉しい限りです。今後もいろいろな運動遊びを通してげんき!やるき!みんなだいすき!を育んでいきたいと思います。

 春から「おおきくなってね」「おいしいおこめになってね」と、心を込めて水やりや草抜きをして大切に育ててきたバケツ稲が収穫の時を迎えました。稲は子ども達の期待通り、今年の猛暑にも負けずぐんぐん生長!子どもの背の高さと同じくらいに伸び、稲穂もたくさん実りました。収穫した稲を保育士が、稲穂のついていない稲でまとめて蝶々結びをすると「りぼんみたいでかわいいね!」と見入ってました。結んだものはしばらく日に当てて干してから今度はもみすりの開始です。もみすりには野球ボールとすり鉢を使います。鉢に少しもみを入れてボールでゴリゴリこすると少しずつもみ殻がはがれていきます。これが根気のいる一番大変な作業です。「おこめをつくるのってたいへんなんだね」「たべるまでにこんなにじかんがかかるなんてしらなかったな~」「はやくたべたいな~」自分たちでバケツ稲を育てる経験をし、お米を作る大変さを実感した子ども達。食べられる日も近いのでもう少し頑張ります!!