社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和5年度 冬

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 保育士と一緒に触れあう時間が大好きな子どもたち。バスの乗り物に座った子がいたので♪バスにのってゆられてる~♪と歌うとハンドルをまわす真似をしてすっかり運転手になりきっています。♪そろそろみぎにまがります~3・2・1、キキーン!で体をぐい~んとまげて楽しんでいます。くり返しが好きで“もう1かい”と指で知らせてくれ、表情は笑顔であふれています。“いっぽんばしこちょこちょ”の時は手のひらを上に向け“ん!ん!”と教えてくれます。音楽に合わせていくと最後には♪かいだんのぼってこちょこちょ~とくすぐる前から笑いだしたり体をキュっとちぢめ、たくさんの言葉を理解して楽しんでくれているのだなと感心させられます。これからも友達や保育士と関わる楽しさを経験できるようにしていきたいと思います。

 寒い日の外遊びは、上着に帽子、靴下にと準備が大忙しです。自分の持ち物を見つけると“あったよ~!”と教えてくれ、まずは自分でやってみようとする姿が見られるようになってきました。まだまだ上手にはできませんがジャンバーのボタンをはずしたり、靴下の口をのばして足を入れてみたり、しばらく様子を見守ります。 “せんせいやって~”と助けを求めたその時には、向かい合って“ここに手(足)いれてごらん”“上手だね”など言葉をかけながらさりげなく手伝い、できた時には“やったね!”とたくさん褒めて嬉しい気持ちで遊びに行けるようにしています。おすわりやハイハイ、ずり這いの月齢の低い子達も同じよう“今からお外いこうね~”と声を掛けながらゆったり関わり支度を進めています。バイバーイ!と手を振って元気いっぱい遊びに行く子どもたち。
 保育士にだっこしてもらいひなたぼっこをする子どもたち、冬の季節でも寒さに負けずたくさん遊んでいます。

1歳児「あか組」編

 子どもたちにひも通しや粘土遊びを取り入れたところ「やりたーい!」と興味津々、初めて触れる粘土は保育士が丸めたり、伸ばしたりしてみせたところ「おだんご」「へび」「かたつむりだー!」といろいろな形になることを喜んでいました。指先が発達してきて自分の手や道具を使って表現したり、想像したりして楽しんでいます。つまむ、色を区別するなど指先と脳は密接につながり、いろいろな事を経験しながらより遊びの意欲を高めます。

 寒い日が続いても日差しがあれば園庭はとても暖かく、好きな場所に行き好きな遊びを楽しんでいます。フラフープで電車ごっこ、築山のぼりなど友達を見て「やってみたい」と集まってきます。バケツ型の遊び道具も子どもたちが並べて遊びます。
 少しずつ友達を意識し関わりながら一緒に遊ぶことの楽しさがわかってきました。成長した子どもたちのやり取りを見守り、必要に応じて援助し、毎日を楽しく過ごしています。

3歳児「あお組」編

 室内と園庭のプランターでヒヤシンスを育てました。育てる前に球根を触ったり、プランターの土を耕すなど、準備から子どもたちと一緒に進めました。「きょうはもうかえた?」と子どもたちから気づき、水替えをしてくれます。慣れてくると水の量まで気にしてくれるくらい完璧です。毎日毎日、「おおきくなった?」と様子をじーーーっと見ている子どもたちは、ピンクの花が咲くと「わぁ~、さいているよ!」と感動していました。大切に育てたヒヤシンスの成長に喜んでいました。園庭で育てているヒヤシンスは同じ球根でしたが、寒いからかやっと芽が出てきました。「どんないろかなぁ~?」と綺麗な花が咲くのを楽しみにしています。

 寒さに負けず元気いっぱいの子どもたちは、スクーターや三輪車で体を動かすことが大好きです。園庭に道路や横断歩道を描き、手作り信号機を置いてみると「あかはとまれだよね」「てをあげてわたるのー」と 交通ルールについて話しています。すると「いまは、あかです」とスクーターや三輪車で走っている子たちに声をかけはじめ、言われた子たちも 声に合わせて止まり「あおにかわります」の声で走り出していきました。
 このやり取りが楽しくて何度も回ってきていました。
 交通ルールはばっちりです!

4歳児「き組」編

 野菜作り第2弾!だいこん・にんじん・ほうれんそうの冬野菜を育てました。毎日プランターを覗き込み、小さな生長や、葉っぱの違いを観察していました。暖かい日には積極的に水やりをして雑草が生えていると保育士と一緒になって草取りをしてくれるなど野菜の生長を守ってきました。そのおかげで大きく立派な冬野菜の完成です。収穫後、すぐに調理室スッタフさんにお願いしました。「だいこんのはっぱってたべれるんだ。」と初めて知る子もいて一口食べると「おいしいね」と友だちと喜んでいました。この一年を通していろいろな野菜を育てることが出来ました。野菜栽培をして自然と芽生えてきた植物に対する思いやり、自分が貢献したことで大きく育ったという充実感などあったと思います。野菜作りの経験が子どもたちにとっていい思い出になってくれたらうれしいです。

 友だちとルールのある遊びをすることに関心が高まっています。「ねことネズミ」「ケイドロ」などのいろいろな鬼ごっこ遊びや、転がしドッチボールなどがお気に入りです。始めは鬼にタッチされたり、ボールがあたると怒ったり泣いたりと悔しい気持ちを表現していましたが、「悔しかったね」と気持ちを受け止めることで、自分の気持ちに折り合いをつけていけるようになりました。また、繰り返し遊んでいくと鬼に捕まっても、ボールがあたっても「だいじょうぶたよ!」と友達同士励まし合う声も聞こえてきます。集団遊びを通して様々な葛藤を経験し、友だちを思いやり大きな成長が見られます。これからも“みんなだいすき!”と感じられるように集団遊びを楽しんでいきたいと思います。

5歳児「みどり組」編

 ドッジボールが盛んになってきました。ボールの投げ方に勢いがあり、逃げる一方だったのがボールをキャッチできる子が増えてきました。一度転がったボールを素早く取りに行って投げるなど積極的なゲーム展開でスピード感やスリルを味わえるようになりました。コツがわかってくることでチームのみんなで声を掛け合い、勝つために同じチームの仲間と協力する大切さも感じられるようになりました。

 保育園最後の生活発表会。劇遊びでは、友達と役に合わせた動きや台詞を考えたり道具を作ったり、協力しながら進めていきました。素敵なアイディアが出ると、「いいね」「そうしよう」と盛り上がり、表現する楽しさを存分に味わう子どもたちでした。器楽合奏では鍵盤ハーモニカや木琴、鉄琴など音階のある楽器にも取り組みました。鍵盤の位置を確認したり曲に合わせてドレミで歌ってみたりと、工夫しながら楽器に親しんでいきました。一人でできるようになったら友達と音を揃えることにも気をつけるようになり、みんなで曲を奏でる楽しさ、喜びを感じることができました。
 発表会という目的に向かって協力したり友達の姿を認めあったりとたくさんの経験を通して友達とのつながりが一層深まりました。