社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和5年度 秋

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 暑かった夏も終わり、外へ出るのが心地よい季節になってきました。小園庭の木々の葉も少しずつ茶や黄と色をかえ、落ち葉になり始めています。保育士がその葉っぱを集めていると、一人の子がままごとのお皿をもってきました。地面にあった葉っぱをお皿に乗せてはお友だちや保育士に渡してくれるのです。“ありがとう”、“はい、どうぞ”などと子ども達の嬉しい気持ちや満足した気持ちに共感し言葉にして伝えています。まだまだ小さいひよこ組の子ども達ですが、目の前にある玩具を使い、遊びを考えているように思います。並んでいたバケツに一人の子が座っていると“ぼくも!わたしも!”と増えていき、可愛らしい姿が増えていきます。次は“こっち行きたい”と歩き始め、保育士に支えてもらいながら橋を渡るように進んでいきます。並べてみたり積んでみたりと自由な発想で楽しく遊べるように、これからも近くで見守り、一緒に遊んでいきたいと思います。

 月齢差があり、歩いたり走ったりすることができる子もいれば、寝返りやハイハイ、うつ伏せで過ごす子もいて、個々の成長や生活リズムに合わせて一緒に過ごしています。室内で過ごした日、ボールプールを目にして、まだ上手にボールを持てない子に“はい、どうぞ”と手に持ったボールを渡してあげる子がいました。月齢の小さい子はたくさん動ける月齢の大きい子を目で追いながら刺激を受け、手足をバタバタさせて喜んだり、“あー”、“うー”と話しかけたり…。月齢の大きい子は顔を覗き込んで喜びを共感したり、頭や背中をさすってあげたりしていて、お互いの姿に保育士もほっこりしています。保育士や友だちと関わって遊んだり、簡単なやりとりができたり、ますます表情も豊かになってきています。一人一人とコミュニケーションを取りながら、心身共に成長していく姿を、気持ちに十分寄り添い、見守っていきたいです。

1歳児「あか組」編

 「げんき!・やるき!・みんなだいすき!」天気のよい日は園庭で体を動かし元気に遊ぶ子ども達ですが、時には部屋でお絵描きやシールはりで遊ぶこともあります。保育士が紙とクレヨンを用意してみるとなぐり書きが始まります。「シールもあるよ」にどうやったらはがせるか考えながら視線は一点集中。小さな指先を動かしています。剥がし方がわかるとどんどん貼っていく子どもたち。真剣そのものです。

 またおやつで食べたヨーグルトのカップだって玩具に変身。何度も何度も繰り返し遊んでいるうちに積み方を発見し、子どもたちなりの工夫が見られます。身近な物や廃材も使い遊びを通して集中する力や指先の使い方が自然に身についていければいいなと思っています。

 自分より体より大きな新聞紙や広告紙などを“やぶる”“ちぎる”“まるめる”などして遊びました。引っ張ってもなかなか破れず、顔を真っ赤にしていた子が、紙の向きを変えると簡単に破れた時の驚きの表情、クチャクチャと手を動かしていくことで、だんだんボールのように丸くなっていく感動、紙の上を歩くとカサカサとなる音や踏んだ時の感触など、たくさんの刺激を受けて楽しみました。

 紙をテープでつなぎ合わせた大きなトンネルに入ったり出たり、かくれんぼをしたり、帽子やエプロンなどに見立てて身に着けたり、ちぎったものを“あめ”にして降らせたりと身近にある紙でいろいろな遊びに発展していました。

2歳児「もも組」編

 大きいクラスのお友達が運動会の取り組みをしているところを見て、「がんばってー!」と、応援してくれる子ども達。そこで、より盛り上がるように応援グッズ、かぼちゃマラカスを作ることにしました。かぼちゃの種を洗って乾燥させたものをペットボトルにいれて作ります。給食でかぼちゃがでる日に調理員さんにお願いしてたくさんの種を集めることができました。絵本に見るかぼちゃの種と本物を比べ「こんなにかたいんだね」と、気づいたことを話しながら、一粒ずつ大切そうにペットボトルの中へいれていました。その後は好きなシールを貼って完成。早速しゃかしゃか音を鳴らしてニコニコです。運動会のリハーサルや2歳児の運動会ごっこの際に園庭へ持っていき、自分で作ったお気に入りのマラカスを手にしていつも以上に応援にも熱がはいっていた子ども達です。普段は捨てられてしまう物に触れることでSDGsの取り組みにも繋がっていきます。

 暑い夏の間はホールを様々な運動用具を使ってサーキット場にし体を動かして遊びました。登ったり、跳んだり、走ったりと喜んで取り組んでいました。その経験を運動会ごっこに取り入れました。お気に入りの体操、かけっこ、様々な運動用具で作ったチェレンジコース、玉入れをしました。子どものお気に入り遊びを取り入れ、「やってみたい」を大切にしながら様々なことに繋げています

 楽しみにしていた遠足ごっこの日。リュックを背負い「いってきまーす」とお兄さんお姉さんに見送られ出発しました。園庭には、子ども達が自由に好きな遊びを楽しめるコーナーを作りました。はらぺこあおむしの絵本が大好きな子ども達、カラーポリ袋でりんごやおいもおにぎりなどを作り、あおむしに食べさせてあげる?遊びコーナー、芋ほりコーナーでは、サツマイモを作って葉っぱを貼り、芋畑です。「うんとこしょどっこいしょ」とツルを引っ張り楽しんでいました。他にも、まつぼっくりや落ち葉を使いままごと遊び、三輪車コースには横断歩道や信号もあって「あかでーす、とまりまーす」と友達と一緒にドライブです。そして、いよいよ楽しいお弁当の時間、お弁当を広げ「やったー」「おやつもあるよ!」と大喜びの子ども達でした。その後もお部屋では友達とお弁当を作ったり遠足ごっこ遊びが続いていました。初めての遠足は子ども達にとってワクワクいっぱいの経験になりました。

3歳児「あお組」編

 だんごむしが大好きな子ども達は、プランターの前に集まり虫探しをしています。いつもはプランターの下にいるだんごむしに夢中の子たちが、ちょっと目線を上げ、綺麗なコスモスを発見!「これはなんだろう?」「みてみて~?」と楽しそうに話している声が聞こえてきました。他に近くで虫探しをしていた子が集まってきて、自然探索に変わり、綺麗な花を見つけると触って「きれいだねー」と会話も楽しそうです。コスモスのきれいさについ取ってしまう子もいましたが、「みるだけだよ~」と優しく教えあっていました。摘んだ花は、クラスに持ち帰り、水を入れたカップにコスモスを浮かべてみんなで観察しました。綺麗なコスモスでクラスが明るくなりました。

 追いかけっこやスクーター等の体を動かす遊びが好きな子ども達、新しくぽっくりにも挑戦しています。き組のお姉さんやお兄さんが遊んでいる姿を見てからすぐに挑戦していました。初めは、手と足を同時に前にだしバランスをとりながら一歩一歩前に行くことが難しそうでしたが、だんだんと進むことができ、「できたよ~」と友達と一緒に歩きまわっています。その様子に「やってみたい!」と友達が集まり、「いいよ」貸してくれ、教え合っていました。これからも子ども達で話し合い楽しめるように近くで見守りながら過ごしていきます。

4歳児「き組」編

 日々体を動かすことが大好きな子ども達。友だちと一緒にかけっこや玉入れ、パラバルーンなど様々な用具を使って遊びました。また、自分で作った世界に一つしかない踊りグッズを作り、曲に合わせてレッツダンス!

 何度も取り組むことで、“みんなと踊ると楽しい!”“もっと速く走りたい!”“パラバルーンでみんなと力を合わせてきれいにしたい!”とどんどん意欲的になり、園庭に行くと「かけっこしたい!」「踊りたい!」と友だちと楽しさを共有していました。運動会当日も保護者の方を前に緊張している子、嬉しく手を振る子など様々でしたが、どの子も最後まで自分の力を出して頑張っていました。

 これから冬到来!たくさん園庭で遊び、体を温めていきながら、友だちとの関わりを深めていきたいと思います。

 初夏に植えたさつまいも。子ども達は、日々観察を続け、水やりをして大事に育てました。収穫の日になると「はっぱいっぱいだねえ!」「おおきいおいもあるかな?」と興味津々です。いざツルを引っ張るものの中々さつまいもが見えず…。「中にあるかもしれないよ」とスコップを使って掘りました。「あった!」と嬉しそうな声が聞こえ、掘れば掘るほど出てくるお芋に大興奮の子どもたちでした。収穫の喜びを調理室へ届け、調理してもらいました。自分たちで育てたお芋は格別!!おいしいねと笑みがこぼれていました。

 他にも、植木鉢の中から小さな幼虫をみつけたり、さつまいものつるをつかって綱引きしたりと面白い遊びへと発展していました。

 今後は冬野菜に挑戦中!はたしてうまく生長できるかな?楽しみにしている子ども達です。

5歳児「みどり組」編

 運動会に向けて楽器やフラッグを使ったCD鼓隊に取り組みました。最初は初めて触れる楽器にドキドキしている様子でしたが、友達とリズムを合わせたりCDの曲に合わせていくうちに楽しさを感じられるようになりました。そして大きなフラッグにも挑戦。子ども達の背丈と同じくらいのフラッグを扱うのは大変ですが、何度も繰り返す中で友達と息を合わせて上げたり下げたり回したりと運動会でカッコイイ姿を見てもらいたい!という気持ちが一つになり、一生懸命取り組みました。取り組みを通じて子ども同士で認め合い励まし合いながら達成感を味わうことができました。

 年長組から始まった習字教室。8月までは硬筆に取り組み、ひらがなには書き順があることを知りました。自分の名前も書きました。9月からはいよいよ毛筆がスタートし、初めての墨のにおい、筆につけた時の感触を知り、新しい体験を楽しんでいます。鉛筆とは違って字の形や筆の持ち方、書き方は異なりますが、先生の話を真剣に聞いて一生懸命取り組んでいます。少し手伝って手を添えてもらい、筆を立てるコツを教えてもらうことで、だんだんと“とめ”や“はらい”ができるようになり、上達を喜んでいる子ども達です。回を重ねる事にますます楽しい習字教室になってきました。伝統文化に親しみをもってくれたら嬉しい限りです。