社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和3年度 春

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 ひよこ組では、それぞれの成長、発達段階に合わせて離乳を進めています。スプーンやフォークに興味を持ち握ってくれますが、実際に食べる時は、まだまだ手づかみです。

 「これはなにかなー?」とパクっと口に入れ、モグモグすれば、その顔は「おいしいね」と言わんばかりの笑顔です。月齢の小さい子は、保育士が優しく抱いてミルクです。保育士の目を見て指を握ったり、哺乳瓶に触れたりして授乳タイムを楽しんでいるようです。保育園の食事は、人が豊かに関わることで、体だけでなく心の健康にもつながると考えています。ゆったりとした雰囲気の中で、食事、授乳タイムを楽しむ生活を大切にしています。

1歳児「あか組」編

 新しい環境にもすっかり慣れ、保育士等に手伝ってもらいながら“自分でやりたい”を大切に、園生活を楽しんでいます。
 食事やおやつの前の手洗いも上手になってきました。泡ソープでゴシゴシ、シュッシュ、泡ぶくの両手を見てにっこり。洗い流した後は、“きれいになったよ!”と手をパーにして見せてくれるので、「気もちいいね」と応えています。手拭きタオルも、エプロンも自分のものがわかるようになって、準備はばっちり、椅子に座って配膳を待ってくれます。手をパチンして“いただきます”のサインとともに、大きな口を開けて、手づかみやスプーン、フォークでパクパク食べる様子に頼もしさを感じます。食事で満足したあとは、ゆったりとした空間の中で、お昼寝です。生活の流れが分かり、日々自分でできることも増えてきたあか組さん。これからますます“できた”という喜びや達成感を味わっていけるようにしていきたいです。 

 「外に遊びに行こう」と伝えると、ドアのところに集まってきて、ワクワク、ウキウキしていることが伝わってきます。探索活動に夢中になったり、元気いっぱい走ったり、大人気のアンパンマンカーに一目散に乗り込み、友達とドライブを楽しんだり、好きな遊びも増えてきました。  また、アリや草花に「あっ!」「ありさん」「みせて!!」と発見の喜びを体いっぱいで表現してくれます。子どもたちの興味・関心やつぶやきを大切に、楽しい!嬉しい!おもしろい!が一つでも多く経験できるよう遊びを工夫していきたいと思います。

2歳児「もも組」編

 新学期、朝の準備は保育士でした。ももぐみの生活に慣れた頃、「自分でやってみる?」と声を掛けると「やりたい」の言葉が返ってきたので、カバンからタオルを出してタオルかけにつけ、カゴに連絡帳を入れることから準備を始めました。上手くできないときには後ろからそっと手を添えて手伝いますが、保育士が子ども達の自発的な「やってみたい」という意欲を尊重し、そばで見守りながらたくさんの「できた!」味わえるように行っています。 

 「手首をひねって蛇口を回して水を出す」「ポンプを上から押して石鹸をつける」「手をすり合わせて泡立てる」「タオルで拭く」など、手指を自由に動かせるようになってきました。お友達が前にいたら順番待つよ、袖が長かったらまくるよなど、自分で考えて行動できることが増えています。
洗い終わるときれいになった手を眺め「ピカピカだよ」と笑顔で手のひらを見せてくれます。 

 園庭で元気に遊ぶもも組さん。走る、跳ぶ、つかまるなどの様々な動きがスムーズにできるようになってきました。色とりどりのバケツ型遊具を園庭に並べていると「なんだろう?」と興味津々で集まってきました。バケツの上は、ぎりぎり両足が乗るくらいの広さです。両足をくっつけて、バケツに手をつきながら、一歩一歩ゆっくり慎重に足を運びます。先生に手を引いてもらい、立ち歩きに挑戦する子もいます。両手をまっすぐ横に広げて、バランスを取りながら渡っている子もいました。何度バランスを崩してもあきらめずに挑戦しています。次々一人で渡れるようになってきて感動します。 
最後はマットにジャンプ!新しい事に挑戦できた嬉しさや、一人で出来た達成感を満面の笑みで表現してくれます。日々の遊びのなかで、バランス感覚などの体の使い方が自然と身についてきています。子ども達の「やりたい」気持ちを尊重しながら楽しく過ごしています。

3歳児「あお組」編

 金曜日は体育教室の日。みんなとても楽しみにしています。登園してすぐ「なんじからやる?」と嬉しくてソワソワしています。初めは少し緊張していましたが、 
指導員にも慣れ笑顔で取り組んでいます。準備体操や動物の模倣をして体を動かしてから跳び箱や鉄棒に挑戦。初めて見る鉄棒や初めて経験する動きなどサポートしてもらいながら挑戦し、体を動かす楽しさやできた時の喜び、達成感などが味わえる機会になっています。 

 毎日戸外に出て元気に遊んでいます。この時期は砂場でお山作りやケーキ作りなどのごっこ遊びに夢中です。自分の好きな遊び場所を見つけてじっくりと楽しんでいます。子ども達が水を運び、「どろんこやろう!」と喜んで、泥の感触を楽しんでいます。また、友達を誘って虫探しをして「だんごむしみつけた!」「はさみむしもいたよ~!」と盛り上がっています。何をするにも友達と一緒がとっても楽しくて、どんどん遊びが広がっていく子ども達です。

4歳児「き組」編

 春、いろいろな虫たちが園庭に集まってくるようになり、虫探しが始まりました。めざすはダンゴ虫「はっぱのしたに、いるかな?」と探していると…「いた!」いつの間にか、カップや手の中にダンゴ虫がいっぱいです。「おおきいのみつけたよ」「手の上でうごいているよ」と観察しています。またチョウを見つけると、大喜びで追いかけています。捕まえてかごの中に入れると、「みせて、みせて」と集まってきて、友達と「羽がきれいだね」と話したり、お部屋に戻り図鑑を見て「このちょうちょにそっくりだね」と調べたりして確かめ合っています。これからも身近な生き物を観察して、発見や驚きを共感していきたいと思います。 

 製作コーナーにはいろいろな種類の紙、ストロー、水性ペン、シール、紙コップ等準備してあります。登園すると、早速好きな素材を選んで製作開始!いつでも製作コーナーは大賑わいです。
 ある日、一人が折り紙で作ったチューリップにストローをテープでつけて茎にすると、「いいね」と次々みんなが作り出し、魔法の杖にも見立てられ、一大ブームになりました。
子ども達の「つくりたい!」という意欲を大切に、色々な素材を取り入れて製作の幅が広げていきたいと考えています。

5歳児「みどり組」編

 子ども達の外遊びでの楽しみの一つが泥団子作り。水の量や力加減で崩れてしまうので、なかなか団子の形にすることができず失敗してしまいますが、何度も繰り返し根気強く作っています。“明日はもっとピカピカにしよう”と泥団子作りの楽しさを知り、継続して遊びを楽しんでいます。子ども達だけの力で作りあげた泥団子は特別な物で「みてみて!」と達成感あふれるキラキラした表情で見せてくれます。
 砂場では、砂を掘って水を流し川にしたり、そこに船を浮かべたりして楽しんでいます。穴掘りをしていた時、「あなをつなげてみようよ!」と二つの穴を掘ってつなげることに。トンネルになって穴の奥から光が差し込むと「やった!」とみんなで喜びを分かち合う瞬間もありました。
 一つの遊びをみんなで共有する楽しさを知り、今まで個々で遊んでいた泥団子作りやトンネル作りを友達と協力して楽しめるようになってきました。

 ダンゴムシが大好きな子ども達。園庭へ出ると、毎日、木の根元やプランターの下を探しています。
 虫かごに入れて、ダンゴムシの動きを観察中。中には手に乗せ、優しく触りじっくりと見ている子もいて、興味津々です。
 図鑑を見ることも大好きで、「なぜ?どうして?」と興味のあることを自分たちで熱心に調べるようになりました。ダンゴムシの足の数の他にも、色や模様、餌など図鑑から様々なことを学び、友達にも教えてあげたりしながら、好奇心・興味がどんどんと広がっていきます。
 いろいろなことを「知りたい」がいっぱいの子ども達です。