社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和3年度 冬

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 「お外に行こうか」と保育士が声を掛けると靴下入れから「あった!」と自分のものを見つけ、「ぎゅ~!」と力を入れて一所懸命です。上着は、ファスナーを留めるまで保育士がお手伝い。後は「じぶんでできるよ!」とばかりに何度も上げ下げして得意気な表情を見せてくれます。そして靴箱から自分の靴を探して履こうと頑張りつつ「はかせて~」「てつだってよ~」のアピールも可愛いひよこさんです。園庭に行く一つ一つの準備さえも楽しくて仕方がない様子です。“自分で”という思いを大切にしながら、“できた!”という喜びや達成感、次へのやる気に繋がっていくようにサポートしています。 

 イス型の玩具“ビリボ―”が大人気です。始めの頃の「これなんだろう?」という表情でしたが、太鼓のようにたたいてみたり、頭に被ってみたりと次々遊びを発見しました。足腰がしっかりし、バランス感覚も安定してきた今では、保育士に支えてもらい、座った姿勢でユラユラ揺れ、時には倒れる不安定さのスリルを楽しむようになりました。また、別の日には、バラバラに置いてあったビリボ―を子どもたちが運びだし、1列に並べて「ごーごー」というかけ声とともに電車ごっこが始まり、保育士が入らなくても子どもたちだけでこんなにも遊べることに感動しました。成長と共に遊び方にも変化が見られるようになり、新しい発見の毎日です。

1歳児「あか組」編

 雪が降った日。窓の外を見て「ゆき!!」と目を輝かせていました。大はしゃぎで小園庭やテラスへ出ていくかと思いきや、意外と慎重な子どもたち。静かに“ツンツン”と手で雪をつつき冷たさを感じています。そして、ゆっくりとふかふかの雪の上を歩いているうちにどんどん楽しくなってきて大喜びでした。ケースに入れた雪を保育室に持ってくると、ままごとで使っているカップ容器を持ってきて、雪を入れようと苦戦していました。うまく入ると「いらっしゃいませ~」「どうぞ」とアイスに見立て、アイスクリーム屋さんごっこが始まりました。みーんながアイスクリーム屋さん!でした。戸外でも室内でも寒さをものともせず、冬の自然を感じた一日でした。

 保育室で新聞紙を見つけた子どもたちに「触ってもいいよ~」と声をかけると「えいっ」と勢いよく破った子を見て次々に遊び始めました。折り紙のように折ったり、ちぎった新聞紙を上に投げ雪のようにしてみたりと大興奮です。中でも「ギュッ」とおにぎりのように握るのが楽しかったようで、沢山丸くなった新聞紙ができました。そして、丸めた新聞紙を豆に見立て、豆まきをしました。みんなで「おにはーそと!」と鬼に向かって一生懸命に投げます。最初は的に近づきすぎて「あれ?」「できない」などと上手く投げられず戸惑う子もいましたが、保育士の投げる姿を見ながら一緒に投げ始めると「できた!」「あたった!」と豆まきを楽しんでいました。

2歳児「もも組」編

 子どもたちは音楽が大好きです。音楽が流れるとすぐに体が自然に動き出して、体を揺らしたり、曲に合わせてポーズを取ったり、踊りだしたり、すずを持って先生が鳴らす様子を見て真似してみたり思い思いに楽しんでいるうち、それぞれのクラスのお気に入りの1曲ができました。「どんな色が好き?」「おおい、かばくん」「おばけのばけちゃん」です。その曲がイメージできる絵本やお話しも大好きで、自分の好きな物になりきって表現する様子は一人一人個性があってとても可愛いらしく微笑ましい限りです。子ども達のつぶやきから様々な素材を使って「にじ」「かば」「おばけ」も作りました。もうすぐ3歳児クラス。自分の思いややりたい事を伝えられるようになり、表現する喜びや面白さをこれからも一緒に楽しんでいきたいと思います。 

 みんなの顔が見られるようまるくなってサークルタイム。名前を呼ぶとみんな笑顔で「はーい。」と返事をしてくれます。「今日は何して遊ぼうか?」「○○してみよう。」などと会話がはずみ ます。自分の思いを言えるようになってきました。 
 ある日、プランターに植えてある球根から芽が出ていることを聞いたももさん。さっそく園庭に出て見にいきました。見つけた芽を友だちにも知らせ、一緒に見ています。また園庭でしっぽをつけた先生を見つけ走り出し、それをまた別の子が追いかけていきます。しっぽを捕ったり捕られたり、笑顔いっぱいです。「むっくりくまさん」の集団遊びもお気に入りです。眠っているくまさんがいつ起きるかドキドキしながら待ち、「わおー!」の合図で食べられないようにすばやく走りだします。今まではそれぞれが好きな遊びをしていましたが、ルールのある遊びを友達と一緒にやる楽しさがわかり、集まってきてくれるようになりました。これからも体をたくさん動かしながら友だちとの関わりをたくさんもてるようにしていきたいと思います。

3歳児「あお組」編

 雪が降っている朝。とっても嬉しそうに登園し、「おそとたくさんふってるね。」や「ゆきさわったらつめたかったよ!!」など満面の笑みで話をしてくれました。子どもたちは、「おそとでゆきあそびしたーい!!」とワクワクした気持ちで園庭へと遊びに行きました。最初はそーっと触れていましたが「つめたいね。」と言い合いながら友達と一緒に小さい丸や大きい丸を作って楽しんでいました。また、室内に雪を持ち帰り、雪だるまを作ってみると子どもたちは興味津々。雪だるまに顔や手を付けると「ちいさくてかわいいね。」と友達と話をしながらいつまでも愛おしそうに見つめていました。時間がたつにつれて雪が溶けてくると「なんで~?」「あ~なくなっちゃうよ~!」と観察続け、「雪」の不思議をかんじていました。

 日頃から絵本に親しみ、絵本棚から選んだ絵本を自分で広げて見ていたり、先生に読んでもらったりして楽しんでいる子どもたち。色々な絵本を読むうちに役になりきって遊ぶようになりました。そこで人気のあった「大きなかぶ」と「さるかに」をみんなで発表することになりました。役に合った踊りや、セリフに合った表現方法を子どもたちと一緒に相談し決めていきました。初めは恥ずかしがっていた子もだんだんと楽しくなってきて動きが大きくなったり、大きな声で歌ったり、自信をもって表現するようになりました。
 楽器遊びでは特にタンバリンがお気に入りで色々な叩き方をして音色を楽しんでいます。自分たちで考えて表現する楽しさや友達と一緒に歌ったり踊ったりする楽しさを経験し友達との仲がさらに深まりました。

4歳児「き組」編

 ある日のおやつの時間の事。「きさん大変です!カラスがきさんの植えたチューリップの球根をつついています!」と園長先生が教えにきてくれました。  子ども達は「どうしよう…はやく見にいかなきゃ!」とおやつを食べてすぐに園庭へ。プランターの側にカラスがつついた球根が転がっていて、空にはカラスの姿も確認…。「どうしたらいいかな?」とみんなで考え、「ずっとえんていにいよう」「でもむりか・・・」「あみはどうかな?」とプランターに網をかぶせることにしました。「これで大丈夫だね!」と戸外遊びやお家に帰る時にもチューリップを確認し、無事を教えてくれます。チューリップが無事に育つように小さなパトロール隊がチューリップの安全を日々守ってくれています。春には何色の花が咲くかな?子ども達も楽しみにしています。

 寒い冬でも、子どもたちは“風の子”。園庭ではたくさん体を動かして楽しんでいます。今、流行りの遊びは長縄跳び!最初は、縄に引っかかっていましたが、“跳べるようになりたい”と何度も諦めることなく挑戦していました。コツがわかりだすと、一回、二回、三回・・・と跳ぶ回数が増えてきました。「飛べた!」喜びは更に挑戦意欲となり、続けて跳べる回数がどんどん増え、一人ではなく二人入って跳んだり、回っている縄に入ろうと試みたりと遊びが発展して、縄跳び名人になりました。

5歳児「みどり組」編

 みどりさんは日頃から「にじ」の曲を口ずさむ子たちがいて、みんなが自然に「にじ」に親しみを持っていたので、発表会の器楽合奏は「にじ」に決まりです。まずはドレミで覚えるところからスタート! 楽譜を見ながら、毎日口ずさんで覚えていきました。いろいろな楽器に触れてみて、自分でやってみたい楽器を決めました。楽器で曲を奏でる喜びに「せんせい、やりたい!」と積極的に取り組んでいた子どもたちです。
 初めは楽譜を見ながらでしたがあっという間に覚え、「もうおぼえたよ、みないでできるよ!」と自信満々でやっている子どもたち。
それぞれの音色を合わせると「にじ」の曲となり「わぁ!」「すごいね!」と感動していた様子でした。 みんなで気持ちを一つにして合わせて奏でる楽しさ、素敵さを感じた子どもたちです。

 体育教室で大縄跳びを行いました。講師の先生から「1,2,1,2」とリズムよくジャンプすることを教えてもらうと、その上達の速いこと!外へ行くと「せんせい、おおなわだしてやろう!」とリクエスト。「きょうは○○かいとべた!」「○○ちゃん100かいとべたよ!」「ぼくもがんばるぞ!」と、友だちの姿に刺激されて自己ベストを目指しています。根気よく続ける中でコツをつかみ、どんどん跳べる回数が増えていきました。子ども達の意欲と根気良さには驚かされます。今は、一分間縄跳びを跳び続けることや、大縄で二人跳び、三人跳びチャレンジなど、友だちと息を合わせることの大変さや出来た喜びを味わい、縄跳びに夢中の子ども達です。