社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和元年度 秋

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 天気の良い日には園庭や園の外へも出かけ、咲いている花や、走る車など見て楽しみました。指をさして「あー、うー」と見たものを保育士等に教えてくれます。「きれいな色だね」「はやいね」「大きいね」と言葉を返すと、ニッコリ笑って返してくれます。ベビーカーに乗って園庭を散歩していると、子ども達の周りには大きい組のお兄さんお姉さんが来てくれて「いないいないばあ~」とあやしてくれたり、季節の童謡などを歌ってくれたりと異年齢での交流もたくさんあります。 

 月齢が大きい歩いたり走ったりできるお友だちは、靴を履いて遊びに出かけることを楽しみにしています。靴のマジックテープをはがし、足を持って靴に入れようとする子や、履かせてと靴を差し出してくる子と様々です。やりたいと思う気持ちを大切に、靴はこうね、お外に行こうねと話しながら履いています。砂場遊びや手押し車にも興味を持ち、スコップやカップを持ち砂を入れたり、保育士が型抜きした立体の砂を手で握って崩しています。手押し車にまたいで乗ったり、お友だちをのせて歩いたり、動きも活発になってきました。

1歳児「あか組」編

 寒い日が多くなってきましたが、子ども達は元気いっぱい。大型遊具では、高い場所から「ヤッホー」と友達や保育士に手を振ったり、滑り台を繰り返し楽しんだりしています。また、網目状のトンネルやでこぼこの橋にも挑戦しています。最初は慎重に進んでいた子ども達も、慣れてくるとスイスイと登ったり下りたりできるようになってきました。 
 自分一人で好きな遊びをするよりも、友達と一緒に遊ぶことを好むようになってきました。「○○ちゃん、あそぼ~」と誘ったり楽しそうな遊びを真似してみたりしています。さまざまなおもちゃや遊具を使って体を動かす中で、子ども達の「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、バランス感覚を養ったり丈夫な体作りをしたりしています。 

 新聞紙や段ボールは、子ども達にとっては楽しい遊びです。段ボールを細長くつなげると、あら不思議。道路や線路になったりトンネルになったり電車になったりします。子どもの豊かな発想にかかれば、段ボールは変幻自在です。新聞紙を思いっきりビリビリ~と破ると「きゃー」と歓声が上がり大盛り上がり。大きな新聞紙がだんだん小さくなっていくと、指先を使ってちぎってみたりお布団にして寝そべってみたり遊び方は様々です。模造紙とベニーコロール(握って使えるクレヨン)を出すと、興味津々の子ども達。お絵かきができることがわかると、「あか」「きいろ」と色の名前を確認しながら無我夢中で描いていきます。園庭に出られない日も室内での遊びを工夫しながら、子ども達の楽しく過ごすことができるようにしています。

2歳児「もも組」編

 お芋掘りごっこをして遊びました。みどり組さんがお芋掘りをしてきたさつまいもを見たことが始まりです。触って臭いをかいで、「おいもほりしたいね!」と言う、子ども達の言葉を受けて実現に向けて計画しました。まずは、ペープサートや紙芝居、絵本や歌と日々お芋づくし。さつまいもへの興味は募ります。黄色と紫色に塗った新聞紙を丸めてお芋を作りました。「ひっぱりたい!!」と声があがり、つるにハート型の葉っぱをつけて畑にして絵本のシーン出来上がり。お芋畑へ出掛けていくと、そこには畑のおじさんが・・・。目を点にして話を聞いていました。芋ほり後は、焼き芋作り。「まだかなぁ?」「もうすこしかなぁ?」とワクワクしています。焼き芋の皮をむくと、中から甘くて美味しい黄色のお芋が出てきて、「おいもがやけたよー!」「おいしいね!」とイメージの世界を満喫した子ども達でした。

 もうすぐ遠足。遠足ってなに?の子ども達。現地の遊具(第二保育園)の写真とお弁当の話で、「遠足行くー!」になりました。弁当作りや遠足ごっこ遊びでますます期待が高まります。「お弁当の中身は何にする?」と聞くと「ハンバーグ!!」「ブロッコリー」「くまさんのお弁当にする!」と会話が弾みます。ごっこ遊びで、すっかり遠足気分の子ども達です。当日は、お弁当が入った大事なリュック。自分でしっかり背負って登園です。ワクワクが伝わってきました。第二保育園に着くと「わぁー!!」と目を輝かせ、ローラーすべり台や汽車へと走っていきました。他にも色々な遊具を使い、おもいっきり体を動かして遊びました。そして待ちに待ったお弁当の時間。ウキウキしながら自分でお弁当の蓋を開けています。戸外でしかもみんな一緒に食べるお弁当はさぞかしおいしかったことでしょう。あっという間にお弁当箱は空っぽでした。

3歳児「あお組」編

 なかよし公園まで遠足に行ってきました。お弁当やおかしの入ったリュックを背負い、「いってきまーす」と出発進行! 
 歩道橋の上から車を眺めたり、手を振る子ども達。信号や横断歩道での交通ルールをしっかり守り、公園に到着。大きなジャングルジムや、すべり台、ブランコを見つけて大喜び。「何して遊ぶ?」「次はこれで遊ぶ~!」と園にはない遊具を満喫しました。その後は待ちに待ったお弁当とおやつタイム! 
 みんなのお弁当はどれもおいしそうで満面の笑みで食べていました。帰りも疲れ知らず、友達とおしゃべりしたり、歌を歌いながら楽しい遠足となりました。 

 運動会で年中組がやっていたバルーンを見て、「すごーい!」「やりたい!」と興味津々だったので、運動会後に挑戦しました。バルーンを持った子ども達の姿はルンルン、ワクワクです。 初めはみんなのタイミングが合わず、上手く膨らみませんでしたが、何回かやるうちにタイミングが合うようになり、大きな山を作ることができました。 大きく膨らんだバルーンの山を「キャーキャー」と一目散で登ります。他にもバルーンの中に隠れたりと、とっても楽しいバルーン遊びになりました。 みんなで力を合わせると上手にできることも学びました。

4歳児「き組」編

 これまでの経験から、子ども達が物語を作って劇遊びをしたり、絵本をもとにイメージを膨らませ劇あそびを楽しむ姿が見られるようになりました。自分の思いを描き、遊びに取り入れたり、衣装を着て役になりきったりすることで、遊びの幅がどんどん広がっています。「次は犬をやろうかな?」「猫の役、変わってあげるよ!」「もう一回、同じものをやりたいな!」と友達と相談しながら、遊ぶことができるようになってきました。

 ノリタケの森は秋の自然探しに夢中になれる公園です。「見て、大きな葉っぱ」「赤ちゃんどんぐりかわいい」「何の実?」と嬉しそうに、落ち葉・どんぐりなどを拾い大事に園に持ち帰ってきました。そして、集めてきたものを使って製作遊び。どんぐりを並べ、顔を作ったり、落ち葉を画用紙に貼ったり。画用紙に貼る時には、「ザラザラしている」「ギザギザになっている」と様々な事に気付き、発見したことを嬉しそうに友達と伝え合いながら製作遊びを行っていました。

 みんなで一つのゲームをする面白さを実感でき、友達との関わりが深まっています。戸外遊びでは、氷鬼や転がしドッジボール。室内遊びでは、風船を使って爆弾落としゲームや椅子取りゲームなどで盛り上がって遊んでいます。どの遊びも、はじめはルールが分からず誰がおに役で、誰が逃げる役なのかわからず???でしたが、ルールがわかると楽しさ倍増です。「今日は負けないぞ!」「よーし!ボール当てられないようにするぞ!」と勝つことの楽しさ、負けることの悔しさや、友達に助けられたり、助けたりする喜びをたくさん経験できるといいなと思っています。

5歳児「みどり組」編

 夏も終わろうとしているある日のこと、みんなで運動会の話しになりました。”みどりさんかっこよかった!”、”ぼくたちもやるんだよね”、”たいこがいいな”
”はたきれいだもんね”ともうやる気満々です。ところがやりたい子たちが集まって少人数でやる時は音や振りが合うけれど、全員でやってみるとバラバラです。“なんでー?”と話し合い、次第にそろっていくことで”みんなの心を一つにして力を合わせよう”が合言葉になりました。当日はもちろん拍手の嵐!達成感や満足感を十分に味わうことができ、子ども達の自信に繋がった運動会になりました。 

 様々な素材や自然物を使って物作りに夢中です。子ども達の創造力は無限大!例えば一つドングリで作ったやじろべいを紹介するとそこから、いろいろな物へと大変身していきます。工夫して出来上がったものは、どれも個性豊かで「みてみて!」とご満悦な表情を見せてくれます。飾ったり遊びに使ったりしているのを見て、「つくってみたい」と友達が集まってきて、さらに「もっとおおきくしたい」「ここにあなをあけたい」「いろをぬりたい」と手を加え、作品が豊かになっていきます。「あしたもつづきやる!」と、どんどん芸術の秋が深まっていました。