社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和3年度 夏

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 友達の真似をしたり同じ物を持ってきたり、友達の遊びに興味を持ち一緒にやろうとしたり、お友達と同じものが欲しくなったりします。そんな時は「一緒に遊びたかったんだね。」と子どもの気持ちを言葉で伝えていきながら「ともだちといっしょってたのしいな。」という気持ちが芽生えてきて成長を感じられることがとてもうれしいです。

 暑い日の温水遊び。はじめは様子を見ながら¨ちょんちょん¨と水にさわっていました。保育士がカップですくい「どうぞ」と渡したり、「つめたいね~」と手で水面を揺らすと、その様子をじーっと見ています。「雨だよ~」と保育士がジョーロで雨を降らせると・・・¨ちょんちょん¨が¨ばしゃばしゃ!¨に変わり、遊びがダイナミックになりました。
 またある日、氷に触れると「あれ?」という表情で保育士を見ます。「かたい?」「つめたいね」と言葉で伝えながら子どもの驚きや不思議さに共感し、言葉にして返します。「つめたい」「かたい」「ばしゃばしゃ」「べたべた」「じゃあじゃあ」。五感を使い、遊びを通して様々な感覚を味わっています。

1歳児「あか組」編

 外で保育士が何やら準備をしていると、「なにしてるんだろう?」と子ども達が集まってきました。 
 たくさんの水風船を膨らませて、ボチャボチャと落ちる音に驚いたり、水風船に触って投げたり、にぎって水が出るのを喜んだり、割れてビックリ!!など色々な姿を見せてくれました。 
 室内でもタライの中に、おもちゃの入った氷を入れると興味津々!氷を取ろうとして、その冷たさに驚いたり、不思議そうにしていました。 
涼を感じられる遊びをみんなと楽しんでいた子ども達でした。 

 今年は雨が多く、室内で過ごす日が続きましたが、外で遊べなくても色々な遊びを楽しむことが出来ました。 
 ビニールテープを床や壁に貼ってはがしたり、クレヨンを一本器用に持ってぐるぐるおえかきしたり、「どこにはろうかな」「なにをかこうかな」と大喜びで飽きることなく遊んでいました。最近では見立て遊びも出来るようになり、人形をお世話をする可愛らしい姿もあちらこちらで見られるようになってきました。 
 これからも子ども達一人一人のつぶやきや思いを丁寧に受け止め、一緒に楽しめるようにしていけたらと思います。

2歳児「もも組」編

 ある日、もも組にかたつむりがやってきました。目を丸くして見ている子や動いている様子をじっと見守っている子など興味津々です。一人の子が「さわってみたい。」と手を差し出したので、そっと乗せてあげると、かたつむりが手の平をはうのを真剣な眼差しで見つめていました。毎朝、餌の人参やキャベツをあげる手伝いをしたり、「にんじんすきだね。」「あっ!うごいたね。」とかたつむりの観察をしていました。暑さが少しやわらいでいる日には、園庭に出るとプランターや木の下に行って虫探し。「あっいた!」さつまいもの葉っぱの上でバッタを見つけ大興奮。手を伸ばして捕まえることができました。実際に虫を見たことで、生き物に興味関心をもつようになり、「こどもずかん」を持ってきて、「せんせい、ばったどこ?」「これ、せみ?」「かぶとむしはこれ?」などと知っている虫を指差して先生や友達と話をしています。自分の周りにいる小さな生き物を通して、優しく触ることや、指先を使って虫を捕まえることを知り、自然物に興味が広がりました。命を大切にする事を感じています。 

 遊べるように、様々な道具を用意しました。 
-色水遊び- 
ペットボトルの水が色水に変化するのを見て歓声があがります。その色水をカップに注ぎ、スプーンで混ぜて“注ぐ”面白さに夢中でした。机や床は色水で…でしたが、失敗は成功のもと。やればやる程上手に…まさしく“水の呼吸”? 
-泡遊び- 
泡作りもコツをつかむとたらいに泡の山ができるまで作れるようになりました。両手につけて「手が真っ白になっちゃった!」、カップに盛って「アイスクリーム!」と満面の笑みです。三輪車で通りかかった子がスポンジに泡を付けて洗車しています。その念入りな洗い方がプロなみ?!です。 
-氷遊び-
色水氷を画用紙、障子紙の上で転がしお絵描き、冷たさと溶ける不思議、色がつく不思議を感じていました。

夏の太陽のようにキラキラ笑顔です。

3歳児「あお組」編

 園庭の花壇やプランターで虫探しをすることが大好きな子どもたち。春にはダンゴムシ、アリ、コガネムシ等を捕まえて、保育室でえさをあげたり、観察してきました。この夏は、せみ、カブトムシ、トンボなどにも触れることができ、虫に詳しい子ども達です。「ミンミンっていうのはミンミンゼミなんだよ!」「つのがあるのはオスのカブトムシだね!」と図鑑を見ながら会話が弾みます。「カエル1ぴきだから、さみしそう。」「おうちにかえりたいかな。」と生き物を通し、相手の気持ちを考えることができる、優しい心も芽生えてきました。豊かな経験をした後の室内遊びでは、トイレットペーパーの芯など使って自分の好きな昆虫を作りだし、大きな段ボールを木に見立てて飾っていました。日に日に手作り昆虫が増えて子ども達の思いがいっぱいの“木”になりました。 

 たらいに水をくんで遊んでいると思ったら、みるみる泥あそびになっていく子ども達。「ああしよう」「こうしよう」と誰かのアイディアをみんなが「そうだね」となってダイナミックになっていきました。室内ではペットボトルや透明コップで色水遊び、ペットボトルにキラキラテープを入れてセンサリーボトルを作った時には、そのきれいさに感動していました。夏にしかできない体験をし、様々な感触を味わい遊びを広げる楽しさが広がりました。

4歳児「き組」編

 体育教室の時間が近くになると、「やったー!はやくかたづけけよう!」「きょうは、なにするのかな?」とワクワクしている子ども達。毎回違う運動器具を使って、遊び方やコツを教えてもらっています。体育講師の話をしっかりと聞いてどの子も頑張ろうという気持ちが伝わってきます。体を少し支えてもらって出来る楽しさを味わうことで、『もう一度やってみる』と意欲的です。何度も経験することで、要領をつかみ、一人でも出来るようになってきました。これからも、挑戦しようとする子ども達の気持ちを大切に日頃の遊びにもつなげ、楽しさや嬉しさ、満足感を味わえるようにしていきたいと思います。 

 「プランターがからっぽだね。」「さみしいね。」「なにかうえようか。」と子ども達の一言から夏野菜を育てることになりました。図鑑で夏野菜や夏の花を調べ、みんなで話し合い、スイカ、ナス、きゅうり、かぼちゃ、とうもろこし、ピーマンとひまわりを植えることになりました。
 毎日水やりをして、たくさんの愛情を与えてくれたおかげでぐんぐん生長し、たくさんの実もなりました。そして待ちに待った収穫の時!!ナスを触って、「つるつるしてる~」「いいにおいがする。」と喜び、半分に切って中身を見て驚いている子もいました。ひまわりも子ども達の背丈よりも大きく育ち、立派な花を咲かせていました。枯れてしまってからも、葉っぱや根っこ、タネに触れて「はっぱがパリパリになっているね」などと友達や保育士と話していました。野菜を食べることが苦手な子もいましたが、夏野菜を育てたことで、少しだけ身近な存在になり、食材への関心が高まりました。
 植物が大好きな子どもたちなので、次は何を植えようという話になるのか、今から楽しみです。

5歳児「みどり組」編

大きな段ボール箱を用意すると、「おっきー!」と興味津々の子ども達。早速、「なにつくる?」と相談が始まりました。 
 “家”を作ることにした子ども達は、アイデアを出し合って分担して家作り開始!。
「すいどうをつくろう」「みずもながれるようにしよう」、「ポストもいるね」とどんどんアイデアが出てきて、「うん、いいね!」とイメージはどんどん広がっていきました。ガムテープをハサミで切ろうとして上手くいかず困っている友達に、「てできれるよ」と自分の経験から切り方を教えてあげるなど5歳児らしい姿もありました。様々な場面で、“考えや思いを伝える”“友達の意見を聞く”ができるようになってきて、友達と一緒に遊ぶことが更に楽しくなってきているようです。

 今年も夏祭りが出来なくて残念…。それならお祭りごっこをしよう!ということになり、お祭りのお店作りがスタート。
「ちょうちんあるよね」「きんぎょすくいやりたいな」、「でもどうやってつくろう」とみんなで考え、意見やアイデアを出し合って子ども達のお祭りのイメージを少しずつ形にしていきました。画用紙やカップ、両面テープ、はさみなど様々な材料や道具を使ってコツコツと作り上げていき、少しずつ出来上がっていくと
「たのしみだね」「おたのしみかい、はやくやりたいね」とワクワク感がいっぱい!当日はみんなで作ったおそろいの染めTシャツを着て、お祭りごっこを楽しみました。射的や輪投げなど、どの遊びもどうしたらうまくできるか攻略方法を追求しながら何度も遊び、楽しいお祭りごっこになりました。
 お楽しみ会以降もお祭りごっこは続き、「つぎのひとどうぞ」「おおきいピンをたおしたら100てんでーす」と、今度はお店屋さんの役をやったりする子がいたり、新たに遊び方をアレンジして楽しんでいました。何かを作って友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わい、子ども達の中で大きな経験となったお祭りごっこでした。