社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和4年度 冬

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

外遊びが好きな子ども達ですが、室内遊びでも元気いっぱいに体を動かす姿を見せてくれます。月齢の大きい子は、ソフトマットを組み合わせた大きな山に「やったー!」とスイスイ登り、慣れたものです。今までお友達の様子をじーっと見ていた月齢の小さい子も、この頃は挑戦するようになってきて「できるかな~」と少し不安そうながら階段をハイハイで登り、登りきると「できた~!」と大喜びです。山から降りようと前に進むと「ちょっとたかい…」と下を見て考えます。すぐに後ろを向き、足からゆっくりと降り完走。自分でちゃんと考えて行動できます。歩けるようになってきた子ども達は、行動範囲が広がってきました。少し難しそうなことにも挑戦しています。日々、周りの様子を見て、挑戦する子どもたちを見守りながら“やってみる!やってみたい!”を大切に一緒に過ごしていきます。

室内遊び中、しゃがみこんで床に手を伸ばし窓から射す光を不思議そうに触ろうとしている子がいました。近くにいたお友達もすぐに気づいて一緒に光を触ろうとしています。、次第に影で光が小さくなり消えてしまいました。顔を見合わせて不思議そうな表情の2人。きょろきょろと周りを見渡しても見つからず「ないね~」と、残念そう…。光を探すため二人が動くとぱっと光が現れて「あった~!!」とばかり笑顔いっぱい逃げていかないように?そーっと触っていました。
毎日過ごす保育室の中に子どもたちの発見、新しい出会いがあります。この不思議との出会いを大切に、子どもたちが感じている「なんだろう?」「どうしてだろう?」という気持ちに共感し、興味をもったことにじっくり向き合える時間も大切にして過ごしています。

1歳児「あか組」編

右手、左手と別々の簡単な動きができるようになり、より遊びの幅が広がってきました。直径1.5cm程度の大きさのシールを剥がして好きな所に貼っています。広告をビリビリと破ったりちぎったり、自分の納得できる大きさにちぎれると「できた!」と見せにきてくれます。もっともっと小さくなるように指先を器用に使って丸められるようにもなってきました。指先を使う遊びを楽しんでいると自然に手先が器用になっていきます。たくさんできると今度はお皿やお茶碗をもってきてご飯やおかずにして、食事の用意をしはじめ、楽しいランチタイムとなりました。十分遊んでそろそろ片付けの時間になると、「ごみしゅうしゅうしゃ!」といってトラックの荷台に集めはじめました。働く車を自在に操り、あっという間にきれいにしてくれ、お片付けも楽しい遊びの一つになりました。身近にある物で見立て遊びを思いつくあかさんって本当に天才!子ども達の発想力には驚きの連続です。

 
みんなの大好きな食事の時間。「ごはんだよ」と声をかけると食べたい子から順に手を洗いに来てくれます。「お袖まくってね」と伝えると、「ぎゅー!」とまくって得意気です。蛇口を自分でひねったり、石けんの泡を出したりすることも少しずつできるようになってきました。蛇口をひねりすぎて、水の勢いに驚く可愛い姿もあります。自分のタオルを探して、「とーます、あった~!」と嬉しそうに手を拭いています。さあ次はエプロン。自分でつけようと頑張っています。友達と一緒に楽しく食べて、お腹いっぱい!おしぼりで口と手を拭きふき・・・、最後の仕上げは保育士がお手伝いして清潔にしています。自分でやってみようとする姿が多くなり「できたね!」「すごいね!」と認めてもらい、これからも子ども達が自信を持てるようにしていきたいと思います。

2歳児「もも組」編

最近は簡単なルールのある遊びや約束を理解して集団遊びが楽しめるようになってきました。走ることが大好きで、保育士がしっぽとりのしっぽをさりげなくつけておくと、すぐに気づき追いかけてきてしっぽとり遊びの始まりです。「もういっかい!」とリクエストをくれるほど大人気な遊びです。他にも椅子取りゲームをやってみました。最初は音楽が止まったら座るといった簡単なゲームでしたが、上手に遊べるようになってきたので椅子を減らしていくルールを試みました。素早く座った子は「やったー!」と喜んでいますが、空いている椅子が見当たらなくて困っている子を見つけると、「ここあいてるよ」と教えてくれます。座れなかった子は残念そうな表情をしつつも声援を送ってくれます。ルールのある遊びを通して、友達と一緒だと楽しいねと感じてほしいという願いを込めて進めていこうと考えています。

今までの遊び相手は同じクラスの友達や保育士中心でしたが、戸外遊びでの交流を繰り返していくことで他の年齢と関わる姿が多く見られるようになってきました。園庭に出ると、お兄さんお姉さんが遊びに誘ってくれ一緒に遊んでくれます。その中で、遊びを見て同じように真似してみたり、また同じものを使って違う遊びを考えたり子どもの発想はとても豊かです。自分よりも小さい子には優しくしてくれるももさん。年上の子たちに優しくしてもらうからこそだと思います。人と関わることはこれからずっと続いていきます。小さい頃から優しくしたもらった喜びは、次は自分が、と受け継がれていきます。色々な年齢が一緒に遊ぶことで自然に思いやりの心が育っていくんだなと感じます。これからも異年齢の交流を大切にし「げんき!やるき!みんなだいすき!」を目指したい思います。

3歳児「あお組」編

夏にひまわりを育てた子ども達、今度はチューリップの球根を用意すると、「これなんだろう?」「にんにくみたい!」「チューリップだよ」と話が盛り上がり、いつの間にか「チューリップそだてたい!」とやる気満々です。土の中に植えるのもお手の物!優しく土をかぶせていました。そのあとも丁寧に水やりをしたり、どうなったかな?と観察したり・・・。ちっちゃい芽がでてくると「でてきたよ!!!」と大喜び!どんな色になるのか春が待ち遠しく、毎日「おおきくなってね」と優しくチューリップの芽に声をかけている姿は、とても可愛らしく、寒い冬でも心がほっこりしてきます。
始めた頃は一回まっすぐ切ることに挑戦していた子ども達ですが、何度も遊ぶことで、少しづつレベルアップし、カーブしたものや簡単な形が切れるようになってきました。少し難しいところは保育士もお手伝い。でも子ども達は“自分でやる!”と紙とにらめっこしながら、頑張って切っています。切り終わると、「できたよ!」と満面の笑み!!
 切った形を使ってお面にしたり、ステッキにしたりと・・・様々なものに変身して遊びに使っています。これからもたくさんの「やりたい!」で、ハサミ大好きになること間違いなしです!

4歳児「き組」編

朝に降った雪が園庭のところどころに溶けずに残っていました。子ども達は「あっ!あそこにゆきがある~」と駆け寄り、触ったり握ったりして感触を楽しんでいました。「つめたーい!」「手がまっかっかになっちゃった」と言いながらも雪の玉をつくって雪合戦をしたり、雪をかき集めて雪だるまを作ったりして夢中で遊んでいました。できた雪だるまを「みてみて~」と、得意気に見せてくれるものの「ゆきだからとけちゃうね」とちょっぴり悲しげです。「しょうがないよ、またゆきふったらつくれるじゃん」と子ども同士励ましあい、なぐさめ合い。「そうだね」と、また一緒に遊びに向かっていきました。また、先日虫かごの中にどんぐりや葉っぱを入れ水に浸していたものを見つけ「あっ氷になってる~」と発見。「こおりのなかでどんぐりがかたまってる?」と不思議そうです。氷を割ってみると「どんぐりでてきたー!」と驚きの声で教えてくれました。雪や氷に触れ、身近な冬の自然現象に心を躍らせる子ども達でした。
絵本に親しみ、劇遊びは子どもたちの好きなお話を選び、みんなでイメージを共有し劇に必要な物や配役を話し合って決めました。「かさじぞう」の話には動物は出てきませんが、ねこやねずみ、からすなどが登場し、地蔵も「だるまさんがころんだ」をして遊ぶ場面があります。「おむすびころりん」は、おむすび役がごろんと転がって登場します。どれも子ども達のアイデアです。日頃から製作遊びを楽しむ子が多く、衣装や小道具など素敵なアイデアを出し友達と協力して作っていました。衣装や小道具がそろってくると次はどんなセリフでどんなふうに動く?と実際に遊技室で動きながら表現を考えていきました。回数を重ねていく毎にみんなすっかり役になりきってとても楽しそうでした。劇遊びを通して、友達と協力する心ややりきった達成感、満足感を感じられた発表会となりました。

5歳児「みどり組」編

一年間、様々な遊びを通して、心身共に大きく成長した子ども達。そんな姿を見ていただきたく、生活発表会を開催しています。様々な絵本を楽しみ、気に入ったお話の中から劇遊びをしました。まずは、どんな役が必要?どんな言葉で話すのかな?などと話し合い台本を作りました。みんなでセリフを楽しみながら配役を決められるところはさすが年長さんです。劇が進んでいくと「かんばんがあったほうがいいよね」「おのがいるんじゃない?」とお話を盛り上げるための道具作りに夢中になっていました。器楽合奏では、今年一年で様々な楽器に触れてきたので、自分のお気に入りの楽器がそれぞれありました。今回は新しくメロディー楽器も取り入れてみないかと提案すると張り切って演奏してみる子ども達でした。「せんせい、ドレミおしえて!!」と積極的に新しいことにチャレンジしたり、「リズム、どんなのにしようか?」と友達と相談し、仲間と作り上げた発表会。いっぱいの拍手に達成感を感じた子ども達でした。

保育園生活は楽しい遊びであふれています。ある日の午後、透明ケースをマジックで塗って机に並べていたところ、太陽の光に照らされて、とっても綺麗な色が机に光っているのを発見。「えー!なんで?なんで?」「これうごかしたらどうなるの~?」と興味津々です。ケースを動かしてみたり、手をかざしてみたり、しばらく光が織りなす影を楽しんでいました。また、指先が器用になってきて、粘土に色をつけミニチュアの作品を作りケースにセッティング。友達と共同して作品作り。「たくさんブロックを集めたグループが勝ち!」というゲームでは、たくさん集まったブロックをどのようにして数えたら良いのかと様々な知恵を出し合っていました。一人の発見やアイデアが、みんなの遊びとして広がっていき、仲間意識が高まっています。