社会福祉法人 名古屋厚生会

第一保育園の一日

令和元年度 夏

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 食育の日、調理前のパプリカを出してみると、小さなひよこさんは「やだやだ」だったので、保育士が「わかったよ。いいよ」と抱っこで見学。あとのひよこさんは「なんだろう?」と興味を示し、すぐに手に取ってくれました。実際に口に入れようとする子、押してみたりちぎろうとしてみたり、小さな種もつまんでいる子もいました。みんな真剣で夢中です。食べるものだよってわかったかな?食べることが大好きなひよこさんは、もちろん!パプリカの入ったお昼ご飯をモリモリ食べました。

 この夏、天気の良い日には温水遊びを行い、子どもたちの楽しそうな声を聞くことができました。初めはたくさんのタライに入った温水に驚いていた子どもたちですが、回を重ねるごとに遊び方は豪快に。水面を手でバシャバシャ楽しそうです。じょうろや水車、水に浮かぶアヒルの玩具など、お気に入りを見つけ、タライの中から出したり入れたり楽しんでいました。保育士が高いところから流す温水のシャワーをつかもうとしたり、出てきた虹を指さして「あ、あ」と一生懸命教えてくれます。初めての体験に興味津々な様子の子どもたちでした。

 8月には令和生まれのお友だちが入園し、にぎやかな保育室です。子どもたち一人一人の成長や生活リズムに合わせた授乳や食事、遊びや睡眠ができるようにしています。遊びもその子の成長に合わせて、つかまり立ちやハイハイに挑戦できるように、支えになる台やトンネルなど環境を作ります。「一緒にトンネルくぐろー」と誘っているように友だちと見つめ合い、嬉しそうに連れ立ってトンネルくぐりをする微笑ましい様子も見られます。日に日にできることが増える子どもたちに驚かされる毎日です。

1歳児「あか組」編

 あか組になって5か月。毎日の簡単な身の回りのことを自分でやろうと取り組んでいます。保育士が声をかけると「じぶんでできる!」とやる気満々です。上手く出来ないことも、友達の真似をしてみたり、力いっぱい、顔を真っ赤にして頑張っています。そんな時、保育士はそーっとさりげなくお手伝い。できた時には「できたーー!!」と大喜びで知らせてくれます。少しずつできることが増えて、自信ややる気に繋がっていきます。 

 夏の暑い日は保育室前のテラスで温水遊びを楽しみました。はじめは、おそるおそるたらいの温水に触れていた子ども達も、少しずつ楽しさを味わい慣れていきました。じょうろやひしゃくなど好きなおもちゃを選んだり、自分の体に温水をかけたりと遊ぶようになりました。また、ペットボトルやアイスクリームの容器も子ども達にとっては素敵なおもちゃ。重ねてみたり並べてみたり、友だちと言葉はなくても「どうぞ」とやり取りしています。どんどん遊びが広がりました。

2歳児「もも組」編

 みどりさんが段ボールのトンネル迷路に招待してくれました。すぐにくぐれない慎重派の子も、一度できたら満面の笑顔で、その後は何度も挑戦していました。猛スピードで潜り抜けたり、トンネルの途中で「ばぁ!」と顔を覗かせたり、夢中で遊びました。とても印象的だったと感じたので、お部屋にも段ボールを持ってきました。するとさっそくトンネルにしてくぐっています。また、「お布団みたいだね」と友だちと「おやすみなさあーい」と寝転んだり、「お風呂にしよっか」と友だちとイメージを膨らませて、組み立てている様子には、いつの間にかこんなに友だちと遊べるようになったんだなと嬉しい限りです。

 夏は水遊びが一番!大きなタライにお湯も少し足して、じょうろや玩具をたくさん浮かべて水遊びの始まりです。水しぶきと共に歓声があがり、自分はもちろん、保育士や友達にも水をかけて「ハハハ」とみんなで大笑いです。 
 ある日、「これなーんだ?」と氷を見せました。氷の中にはおもちゃやままごとで使う食べ物が入っています。「わーっ」と集まってきて、氷を手に取り「冷たいね」「おもちゃどうやって取るの?」と、どの子の表情も氷の不思議に一生懸命でとっても素敵でした。牛乳パックをつなげたミニすべり台から水と一緒に氷やおもちゃを転がしたり、バケツに氷を集めて「キラキラしてるね」「どれがいいですか」とお店屋さんが始まったり、水を使った遊びを満喫できました。

3歳児「あお組」編

 大きな紙に皆でお絵描き。これだけでもワクワクするけれど、この日はお絵描きの上から、氷絵の具で色塗りをしてみました。氷絵の具を手にすると「冷たーい」「キャハハ」と大喜びです。
 感触を楽しんでいるうちに、氷が少しずつ溶けて、紙に色がつき、クレパスがはじくことや、色が混ざり合うことを発見し、無我夢中で色塗りです。最後にはみんなの手が色で染まり「楽しかった!!」が表れていました。 

 片栗粉の不思議を皆さんはご存知ですか?握ると固まりますが、手を開くと再びトロンととろけます。固まった状態の時に垂直に立てばその上を歩くことも可能です。この感触をどう感じてくれるかな?と用意してみると、子ども達は歓声の連続でした。タライ体験は「足が動かないよー」と大喜びです。どの子も「不思議―!」を存分に味わいました。また、食紅とゼラチンでゼリー状にした物も用意しました。机に置いたとたん、集まってきて「きれいだね」「おいしそうだね」と期待ワクワクです。手に取り感触を確かめたり、色々な色をスプーンですくってカップに盛り付けたり。ゼリー屋さん遊びは毎日続いていました。

4歳児「き組」編

 苗植えから水やりまで、ずっと育ててきた夏野菜が収穫の時期を迎えました。今年は天候の影響もあり、形が不揃いだったり、収穫出来る量が少なかったりと残念でしたが、1つでも収穫できると「やったー」「すごいすごい!」と大喜びです。自分で育てるという喜びを感じることができました。収穫したら「野菜スタンプをしたい!」と楽しみにしていたのでスタンプ遊びをしました。オクラの小さい丸の形、トウモロコシのボコボコなど、スタンプした形の違いを楽しみながら、夜空に輝く花火をダイナミックに表現できました。この野菜を育てて収穫したという経験を通し、“食”に関心を持つことができるといいなと思います。

 暑い日が続き、子どもたちが待ちに待ったプール遊びが始まりました。顔に水がかかっても平気な子・水はちょっと苦手かな?という子と様々ですが、みんなが活き活きと過ごせるように、楽しいゲーム(プール内でのかけっこや、沈んだおもちゃ探し)などを取り入れました。一人一人がその子なりに「やってみよう」と挑戦できるよう保育士が関わります。沈んでいるおもちゃを、体を上手に使って取ることが出来た時、潜ることが出来るようになった時、「みてみて!できたよ!」と笑顔で教えてくれました。少しずつ自信をついけていき、また一つ大きくなり、元気に夏の遊びを楽しんだ子どもたちです。

5歳児「みどり組」編

 年長児だけの特別な日“みどり組お楽しみ会”。「みんなで何をしようか?」とプログラムを一から話し合い、「ごはんをつくってたべたい!」 「いろんなおへやでスタンプラリーがしたい!」「せんせいたちとドッジボールをしたい!」と様々な意見が出ました。何度も話し合いを進める中で、自分の思いを伝えるだけでなく、友達の思いを聞くこともできるようになってきました。スタンプラリーのコーナーには、春から作って遊んでいた段ボールトンネルを組み込んだり、空き箱や空き容器などの廃材を使っておばけを作り、お化け屋敷コーナーの準備を進めてきました。またドッジボールは、「せんせいにかつぞ!」とどうやったら強くなるか話し合ったり、子ども達自ら「特訓だ!」と今まで以上に張り切っていました。 
 当日はどの内容も生き生きした姿で「たのしい!」「おもしろいね」を連発! 
友達と同じ目的に向かって協力して遊びを進める楽しさや達成感、満足感を味わうことができ、さらに仲間との関わりが深まった会になりました。 

 その日のプールの時間を知らせておくと、時間を見て「プールの時間だ」と自分たちで片付け、水着に着替えられる子ども達です。準備体操を済ませて、いざ出発!プールでの約束をしっかりと守りながら、水の気持ち良さを味わったり、ダイナミックに体を動かしたりして遊びました。昨年よりも潜れるようになり、得意気に見せてくれます。少し消極的な子も周りの友達と一緒に挑戦することで、徐々にやる気になり、“すごいでしょっ!”と笑顔を見せてくれます。足を伸ばして浮く、バタ足をする、泳げる、あっという間にできることが増えていきました。自分なりの目標をもって挑戦するみどりさんは、この夏、心も体も一段と逞しくなりました。