社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

令和7年度 春

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 外でたくさん遊んだ後は楽しい食事の時間。保育者が食事の準備を始めると「おーおー」と声を出し、”早く食べたいよ“と言っているかのようです。パチパチと手を叩いて食べたいアピールをしている子もいます。 子どもたちの「食べたい」という意欲を大切にし、一人一人の成長や発達段階に合わせて保護者の方や調理師と相談しながら離乳食や授乳を進めています。ゆったりとした雰囲気の中で保育者にスプーンで口に運んでもらいモグモグしたり自分の好きな物を手づかみで意欲的に食べたりすることで満足感を味わえるようにしています。

 保育室には、マットで山を作ったりトンネルを置いたりして、一人一人の運動発達を促せる遊びができるようにしています。初めは様子を伺っていましたが、「何かな?」「やってみようかな」という好奇心が芽生えると、マットの山へ自ら登ろうとする姿が出てきました。四つん這いになり、手と足にグッと力を入れて全身を使って一生懸命登っていきます。慣れてくるとスイスイと登っていったり、降りる時は向きを変えて足から降りたりもできるようになりました。トンネルくぐりでは、「おいで~」「こっちだよ」とトンネルの反対側から保育者が呼ぶと、一歩、二歩と確かめるようにゆっくり中に入っていきます。長いトンネルでは、少しドキドキしたような表情を見せつつ進んでいき、出口で待つ保育者の所へたどりつくとニコッと嬉しそうに可愛らしい笑顔を見せてくれます。「何だろう」「やってみたい」などの好奇心を大切に遊べる環境を工夫しています。

1歳児「あか組」編

 5月に入り、日差しが強く暑い日が続いたので、タライに温水を少し張り園庭に置いてみると、興味津々で子どもたちが集まってきました。そっとタライに手を入れて、ペチャペチャと水面を叩いて水しぶきに大はしゃぎ!!どの子も嬉しそうに水に触れていました。そこで、さらに楽しめるよう水遊び用の玩具を用意しました。保育士がジョーロに水を入れ、ジャー!と水を流すと、落ちてくる水をつかもうと手を伸ばし、「じゃー、じゃー」「もういっかい」とかわいい反応がみられました。水に慣れてくると、ジョーロや様々な容器に水を入れ、砂場まで水を運んだり、友だち同士でかけ合う姿も!水に触れる気持ち良さを感じ、これからさらに氷や色水、泡など様々な感触を楽しみながらワクワクドキドキたくさんの経験を積み重ねていきたいです。

 カラフルな玩具が出てくると「わぁー!なになに?」とやって来た子どもたち。丸いコースや直線のコースを作って置いておくと、両手を広げてバランスをとりながら歩くことに挑戦し始めました。「いっしょー」と手を伸ばし、最初は保育士に支えてもらうことで喜んで歩いていました。しばらくすると自分でも支えなしで乗ったり降りたり、友だちと列車のようにつらなって歩く姿も見られました。ジャングルジムも保育士に見守られながら、どんどん上に登っていったり、トンネルのようにくぐり「ばぁ!」と顔を出し、いないいないばぁ遊びなど、それぞれの遊び方で元気いっぱい体を動かしています。体感バランスを小さいうちに鍛えていると、しっかり姿勢を保つことができるようになり、転倒や怪我の防止にもつながります。楽しく遊びながら体感やバランス感覚を身につけていきたいと思います。

2歳児「もも組」編

 戸外や室内、ホールで十分に体を動かして遊んでいます。ホールでは様々な運動遊具を組み合わせてサーキット遊びをしました。バランスをとりながら歩いたり、くぐったり、跳び箱によじ登りジャンプしておりたり、のびのびと体を動かす楽しさを味わっています。戸外遊びでは三輪車に興味を持つようになり、最初は両足で交互に地面をけって動かしていましたが、ペダルに挑戦する友だちや上手に走らせる年少の友だちの様子に刺激を受けて、少しずつできるようになってきました。遊びの中で体を動かし柔軟性やバランス感覚が身につくようにかかわっていきたいです。

 「せんせい、なにやってるの?」と言いながら、何か面白いことが始まるのかなと興味津々で集まってきました。折り紙に少し切れ目を入れてちぎりやすくすると、一生懸命にちぎって楽しむ姿が見られました。「せんせい、できたよ」「もっとびりびりやりたい」と好きな子は何枚もやって満足そうな表情です。ちぎった折り紙は、こいのぼりのうろこに似ていたので、こいのぼりの形の画用紙につけることにしました。糊を画用紙につけて準備バッチリ!「ぱらぱら~」と上からたくさんの折り紙を散らすとカラフルなうろこのできあがり。一人一人違った個性豊かなこいのぼりができました。完成したこいのぼりを飾ると「これ、ぼくのー!」と友だちと一緒に喜んでいました。これからも製作遊びや色々な素材を用意して、指先を使う感覚や思い思いに表現する楽しさを伝えていきたいと思います。

3歳児「あお組」編

 園に咲いている、植物に興味を持ち自然観察を楽しんでいます。「かわいいちゅーりっぷみつけた!」「これはなんのはなかな?」と図鑑で調べたりする姿も見られます。また、公園に遊びにいくと園庭で見かけない草花や大好きな虫も発見!!「わーだんごむし!」「たんぽぽみつけたよ」と嬉しそうに見せてくれました。綿毛を不思議そうに見ている子ども達に「ふー」と吹く様子を見せてみると「すごい!とんだ!」と驚き、「やってみよう!」と大盛り上がりでした。しろつめ草で指輪やブレスレットを作ったりとたくさんの春を見つけることができました。見つけた草花を使って、お店屋さんごっこへと発展し、「けーきです」と草花で飾りつけをしたり、枝でロウソクに見立てたりと子ども達の創造力の豊かさを感じながら、お客さんと店員さんになりきって楽しむ姿に癒されました。

 「せんせい、ボールやりたい」と自分のやりたい遊びがはっきりしてくると言葉や仕草で伝えられるようになってきています。バスケットゴールを用意すると、足と腕の力を使ってシュートに挑戦!!繰り返し遊んでいる中で、なかなか届かないなと感じるとカラーバケツをひっくり返して台を作り、ゴールの高さに近づけるなど、子どもなりの気づきや工夫を見つけています。ホールに行くとトランポリンや跳び箱、トンネルなどがあり、体育教室で並ぶことを学んだ子どもたちは順番を守りながらサーキット遊びを楽しみました。長いトンネルでは、くぐったり、渡ったり、穴から顔を出しては友だちに「やっほー」と声を掛ける可愛らしい一面も見られました。トランポリンや跳び箱は跳んだり登ったりすると、筋力・柔軟性・バランス感覚などさまざまな身体能力が向上します。これからもっとできることが増え、「やってみたい」という意欲を大切にしながら、のびのびと思いっきり楽しんでいきたいと思います。

4歳児「き組」編

 戸外でも室内でも、体を動かすことが大好きな子ども達。「せんせい、そといく?」が合言葉になっています。「せんせい、みててね」と鉄棒で足抜き回りや豚の丸焼きを得意気に見せてくれます。友だちが3~4人集まると、「おにごっこしよう」とゲームが始まります。ずっと逃げまわったり、追いかけたりしていても、疲れ知らず。先生から「お茶飲んできたら」と声を掛けられると、やっと休憩になります。ホールでは跳び箱の上に乗りジャンプ、両手を広げバランス渡り、トランポリンでうさぎジャンプなど、器具を使った遊びを存分に楽しんでいます。ぶつからないように前を向くことや、順番にすすむことなど、約束事を守りながら、友だちと一緒に遊ぶ楽しさを感じています。また、様々な運動遊びを経験し運動能力を高めて、たくましい心と体を作っていきたいです。

 エプロンシアターの『グリーンマントのピーマンマン』を通して、野菜には力の源となる栄養があることや季節によって育てられる食べ物があることを知りました。翌日のサークルタイムでは「ピーマンマンたのしかったね」と話題になり「やさいはなにがあるかな?」と野菜探しをしました。人気の「ピーマン」の他に「きゅうり!」「すいか!」等と、たくさんの野菜の名前が出てきました。また「おうちでもそだててるよ!」「ほいくえんでもやれるかな~」という声があり、栽培に挑戦することになりました。苗植えでは「おおきくなーれ!」と思いを込め、そーっと土を被せていました。野菜の苗が大きく育つには、水やりや雑草抜きが大切と知るとジョウロを持ってゆっくりと注いだり、率先して雑草を抜いたりとお世話を張り切っています。水やりをする中で「あっ!すこしおおきくなったね」と少しの変化にも大喜びの子ども達です。様々な経験を通して友だちと協力し合う姿を大切にし、収穫の喜びを感じることができるようにみんなで育てていきます。

5歳児「みどり組」編

 「わたしのおばあちゃんおこめつくってるんだよ~」「いいな~ぼくたちもやりたいね!」と米作りが話題になっていたので、保育園でも挑戦することにしました!大きさや硬さ、においなど感じながら観察を始めました。一番最初は芽出しからスタート!お皿に水を入れ、そこに種を入れて観察しました。毎日観察をする中で、変化にもすぐ気づき、「めがでてきた!」「ほんとだ!ちょっぴりだけどでてきたね!」と大喜びでした。育てる土もみんなで力を合わせて新しい肥料を混ぜてつくりました。「おもいけどたくさんたべたいからがんばる!」「みんなでがんばったらきっとおいしいおこめできるよ!」と話がはずみます。 なかでも、一番楽しんだのが、土と水を混ぜ合わせる土こねです。始めは恐る恐る土に手を入れていましたが、段々楽しくなってくると、泥の感触をあじわいながら「きもちいいね!」「どろあそびみたいだね!」と盛り上がっていました。たくさん混ぜて栄養たっぷりの土もできたので、苗が生長して田植えをする日を心待ちにしている子ども達です。稲作活動を通して、食への興味関心や喜びを深めながら、そのお米を育ててくれている人への感謝の気持ちを育んでいきたいです。また、簡単なクッキングにも取り組み、調理する面白さや味付けの違い等を感じていきたいと思います。

 体も心も大きくなり、様々なルールのある遊びを楽しんでいます。ハンカチ落しでは、気付かれないようにゆっくりハンカチを置いてみる子もいましたが、ゆっくりすぎるとすぐに捕まってしまい、次は素早く置いて逃げ切ることができるなどいろいろな事を考えながら遊びを楽しんでいます。「猛獣狩り」というゲームでは、保育士が言った言葉の文字数と同じ人数で集まります。「こっちひとりすくないからはいって~」「あれ?ひとりおおくなっちゃった!あっちのちーむにいくね!」など数を数えながら、何人多いのか、少ないのかにも気付き、友だちに教える場面もありました。じゃんけんをして、負けたら勝った子の後ろに連結するじゃんけん列車では、どんどん列が長くなると、後の子が転ばないようにゆっくり歩く子もいます。様々な遊びを通して、「かちたい!」という気持ちだけでなく、友だちと一緒に楽しく遊ぶにはルールが大切で守ろうとする協同性や、どうやったら勝てるのかという思考力や判断力など目に見えない部分もぐーんと成長しています。そこから、仲間と力を合わせようとする団結力を高めていき、これから待っている楽しい行事を子ども達と一緒に盛り上げていきたいと思います。