社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

平成28年度 秋

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 ベットとベットの間をトンネルに見立て入口にシフォン布をつけると…なんとも不思議なトンネルができました。子どもたちは何だろうと興味津々です。そっと覗いてみる時の仕種や表情はまさに未知との遭遇。この冒険心をくすぐるお部屋作りを大切にしています。

 畳と大きな箱を組み合わせて、滑ったり、登ったりができる遊具を作りました。冒険心をくすぐるお部屋作りです。途中までしか登れなかった子も手足の力をうまく使い頂上まで登りきることができるようになってきました。安定した歩行を支えるための筋力と体のバランス感覚が育ちます。危険度の察知力も育ちます。

 ブロックをくっつけたりはずしたりできるようになりました!手先の発達を促す遊び、ひよこさんでもこんなに集中して遊べるんだねと感心するほど、何度も繰り返して楽しんでいます。

 戸外でも冒険者のひよこさんは、様々なものに興味を持ち、探索活動が盛んです。靴を履くとお目当ての所へ一目散。滑り台に挑戦し、あちらこちらで「はっけーん!」とばかり指さして保育士に教えてくれます。砂場では、一人遊びをしながらも周りにいる友だちと関わろうとします。探索活動を大切にしていきます。

1歳児「あか組」編

 色々な物を何かに見立てて遊ぶことが楽しいあかさん。保育士が牛乳パックでカラーボックスや椅子を作ると、家になったり、車になったり、橋になったり、次々と色々なものに変身します。それを見て「自分もやりたい!」と輪ができ、友達と一緒に遊ぶ楽しさを実感していきます。

 縦に積んで身体測定、新聞バチで「ドーン、ドーンたいこ」と演奏するなど「友達と一緒」がさらにイメージを豊かにします。また、牛乳パックの椅子は、ままごとに最適です。テーブルを置くと、さっそくごちそうをたくさん並べて「どうぞ」「いただきます」と言葉のやりとりを楽しんでいます。

 自分の体より大きな新聞紙。「やぶる」「ちぎる」「まるめる」などが楽しめ、指先の運動機能を伸ばします。新聞紙は向きによって破れやすさが違います。横に力一杯引っ張って破れず、顔を真っ赤にしてた子が、向きを変えて破れた時の表情は驚きと感動に包まれ、キラキラ輝いていました。

 手の動かし方、指でつまむなど、自分で獲得した力を大いに使ってびりびり破りを堪能しました。他にも帽子やエプロンにして身につけたり、ちぎったものを雪にして降らせたりと身近にある新聞紙がいろいろな遊びに発展しました。

2歳児「もも組」編

 新聞紙を「ちぎる」「やぶる」「丸める」と十分楽しんだあと、かぼちゃのかばんを作りました。細かくちぎった新聞紙をカラービニール袋にいれ、目や口をつけました。簡単で、しかも個性豊かなかばんのできあがりです。

 そのかばんを持って、きさんが開いたキャンディ屋さんにお買い物に行きました。売り子さんの声に惑わされることなく、しっかり吟味して買い物ごっこを楽しんでいました。 その後はお部屋に飾ると、「買い物したねー」「これが私のかばん」と、三度楽しい活動になりました。

 指先が発達してきて、細かい動きができるようになってきました。 
粘土遊びでは、ちぎったり丸めたりして形が変化することや、自分の手で形を作り出すおもしろさを味わっています。

 誰かが「お団子屋さんでーす。」と言うと、あちこちで大小様々な団子が並び、団子屋さんごっこが始まります。また、細く長く伸ばしてどこまで長くなるか、友達と比べたりして、会話が弾みます。いろいろな素材に触れ、表現することの楽しさが味わえるようにしています。

 ハサミを使い始めました。道具を使うということは、目で見て、脳で考え、指を動かすという一連の動作が必要です。短冊にした画用紙を一回でチョッキンと切ります。どの子も真剣です。紙がどんどん切れていき「見てー!いっぱいできた」「もっとやりたい」と大喜びでした。

3歳児「あお組」編

 「一人遊び」から「友達と一緒」へと砂場遊びが広がってきました。プリンやケーキを作ることが大好きだった子どもたちが集まって「いらっしゃませー」「けーきやさんでーす」と「うふふ」と笑い合いながら「もっとつくろっか?」とお店屋さんに発展しました。

 あちこちで山を作っていた子どもたちは、 一緒にやったらうんと大きい山ができることを発見しました。砂場遊びは、自然に触れるだけでなく友達と一緒が楽しい!楽しいから、互いの意見を受け入れ合い、より楽しくなって友だち大好き!になる大切な遊びです。

 友達との遊びの楽しさがわかってきたあおさんですが、楽しく遊ぶためには時には我慢することも必要です。そこで、担任はルールのある遊びを提供します。鬼ごっこや椅子取りゲームなどルールを守ることで遊びが成立します。勝つと嬉しい、負けると悔しいけどまたやりたい!と繰り返し遊ぶうちに「ルール」を身につけ、これが、社会のルールを守ることにつながっていきます。

 この写真は「フルーツバスケット」です。自作のフルーツカードをつけ、自分のフルーツが呼ばれたら席を変わります。座れなかった人が鬼です。子どもたちの「キャー、ハハハ」と楽しい声がお部屋いっぱい広がっています。

4歳児「き組」編

 春に植えたさつま芋、始めは毎日「芋できた?」と聞く子どもたち。絵本や図鑑を用意して「フムフム」「どれどれ」と生長の様子と比べながら楽しみに待っていました。葉っぱをかきわけ、ツルをひっぱり、土を掘って、「出たー!」「おおっきい」子どもたちの歓声が園庭に響き、「できていて良かった」と子どもたちの笑顔にホッとする担任です。 虫食いの芋を見て、ということは?と虫探しの方に熱中していた子はだーれだ? 
小さな自然だけど小さな秋を存分に見つけられた一日でした。片付けも自分たちで、そして、もちろん、食べるのも自分たちでおいしくいただきました。

 なかよし公園は園の隣にあり、自分たちの庭のように使わせていただいています。植え込みがあって、色々な木があって、砂場が大きくて園にない遊具があって、子どもたちは大好きです。

 虫探しに夢中になっているグループ、大きなスコップを持ってきて砂山作りをするグループとやりたいことを楽しんでいます。砂山にトンネルを掘るには砂をどれだけ固めるかがポイント。みんなで力を合わせ役割分担して作れるようになりました。

 さて、担任も少しお手伝い…と思ったら、「せんせい代わって」の声。トンネルの中で手がつながった喜びは何にも代え難く、心もしっかりつながりました。

5歳児「みどり組」編

 ホームページ春編で紹介したバケツ稲作、やっと収穫できました。毎日「大きくなあれ」と声かけながら草取りする中で気づきました。“バケツの置き場所で育ちが違う?”子どもたちとなんでだろうと考え、観察時間を変えてみると…お日様の当たる時間じゃないかなあと意見が出てバケツの場所を変えました。

 生長の過程で小さな発見や疑問を大切にし、子どもたちが自分で考えたり、調べたりできるように関わってきました。去年みどりさんの姿を見てたけど、やってみたら大変だったーと実感した子どもたち。 
 このホームページが届く頃は育てたお米の味を堪能してるかな。 

 秋の遠足はお弁当持って徒歩遠足、ノリタケの森へ出かけました。途中桜木公園に寄り道すると、築山や雲梯と園にはない遊具に果敢にチャレンジし、全員でドロケイをして走り回り、お腹ペコペコでノリタケの森に到着。お家の方が作ってくださったお弁当は、何倍も美味しく、あっという間に完食でした。 
 葉っぱを拾って図鑑で比べたり、どんぐりを拾ったりと秋の自然にも親しんで、クラスの仲間としての絆が深まった一日でした。