社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

平成30年度 春

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 じっと顔を見つめたり、ぎゅっと抱きしめたり、そっと手を握ったり…。スキンシップを大切にしながら、信頼関係を深めていきます。子どもたちにとって、安心できる大人との関わりは情緒の安定や好奇心の高まりにもつながっていきます。見つめ返してくれるその表情は愛おしい限りです。

 生きていく上で基礎となる体力や、バランス感覚、判断力などを養い、脳や心の発達も促すことができる『運動遊び』は、0歳児にとっても大切な遊びです。くぐったり、登ったり、歩いたりできるように月齢に応じた玩具や器具を用意します。「みてみて」という表情に「できたね」「うれしいね」と言葉で返しています。子どもたちは、保育士と一緒に関わって楽しく遊びながら、様々な力を身につけていきます。

1歳児「あか組」編

 朝の会では、元気にうたを歌い、「おはようございます」と挨拶をしたあと、一人一人名前を呼びます。「はーい!」と手をあげて返事をする姿がとてもかわいいあかさんです。友達が呼ばれると、返事をする様子を見つめ「次は自分かな?」と期待して保育士を見るという言葉はないけど、表情や仕草でやりとりしていることを実感します。朝の会が終わると、みんな大好きおやつの時間。今日のおやつはおせんべいです。友達と「おいしいね」と顔を合わせながら食べ、ほっとできるひとときです。

 外では、跳び箱にマットをかぶせ、山を作ったり、室内では肋木を組み立て、登ったり降りたり、滑ったり、体を動かすことを楽しんでいます。バランスをとるのが難しいですが、保育士に手伝ってもらいながら何回も繰り返し挑戦しています。登ることができると「やったー!」と喜びの笑顔が見られます。
安心できるよう寄り添って、あたたかな寛げる場であると共に、遊びに集中でき、やってみたいがいっぱいの環境を作っていきます。

2歳児「もも組」編

 鉄棒でブランコ遊びをしていたら、ぶら下がれる時間がどんどん長くなって、今では、園庭に出るとまずは友達とぶら下がり競争に挑戦です。他にもボールを投げたり受けることができるようになってきて、保育士とキャッチボールに熱中する子、三輪車の立ちこぎのスピードがアップして「一緒に行こう!」とみんなでドライヴ?を楽しむ子、進級から2ヶ月ですが、できることが益々増えて元気いっぱいのももさんです。

 園庭のひめりんごの木に小さなリンゴが実りました。保育士が「これ何だろうね?」と呼びかけると、子どもたちが「えっ、なになに?」と集まってきました。「さくらんぼ?」、「小さいね」と言いながら実っている様子を観察したり、感触を確かめていました。葉っぱにいた蝶々の幼虫を見て「わぁ、なにこれ?」、「ねてるの?」と目を輝かせて覗き込んだり、園庭の花に、てんとう虫を見つけて「てんとう虫だ!」「飛ぶかな?」と発見の喜びを伝え合ったり、植物、虫、様々なことに興味津々、好奇心いっぱいです。

 毎朝、鞄から連絡帳を出し、タオルを自分のマークの所へ入れるなど、保育士と一緒に準備をします。最初の頃は保育士に「ここ?」と確認していた子も、今では一人で出来るようになってきました。指先の力を使って洗濯ばさみにタオルをはさんでいます。 
帰りは、その反対に鞄を持ってきてタオルや連絡帳を入れます。今ではタオルをたためるようにもなってきました。「半分こ、半分こ」が合言葉です。たたむと「できたよー!」と笑顔いっぱい見せてくれます。

3歳児「あお組」編

 保育園に隣接しているなかよし公園もよく利用させていただきます。園庭にはない滑り台や、ジャングルジムが魅力。ジャングルジムをすいすい登り、頂上で「せんせい、みて~」、「やっほー」と登った達成感を味わい、二列の滑り台は仲の良い子と一緒に手を繋いで滑り、「もう一回やろう!」と楽しんでいます。遊具だけではなく、自然もいっぱい。タンポポを見つけ砂遊びの飾りに、シロツメクサを指輪に、アリの巣を見つけ出入りの観察、フェンスの植木の隙間はちょっとした探検家気分です。これからも戸外でいろいろな発見を喜びあい、体をいっぱい動かして楽しんでいきます。

 年少になって、体育教室が始まりました。初めは何をするかドキドキの子どもたちでしたが、すぐに楽しいことが分かり、今では大好きな時間になりました。
四つん這いになりライオンのポーズで移動したり、マット、鉄棒、跳び箱などの器具を使用し、全身を動かしています。足の力、腕の力、瞬発力など色々な動きが身につくように、体育教室だけではなく、日頃の遊びにも取り入れ、体を動かす楽しさを伝えていきます。

4歳児「き組」編

 きぐみは、音楽に合わせて様々な動物になりきるリズム遊びを取り入れています。足の親指の蹴りを大切にしていきたいという思いで、裸足で行っています。変身する動物によって曲が異なりますが、子ども達はすっかり覚え、曲を聞きわけ、友達と顔を見合わせ「とんぼだ!」「次はワニ」と嬉しそうに表現しています。少し難しい動きも友達を見て一生懸命、真似をして挑戦です。ブリッジもできるようになってきました。「友達と一緒」だからこそ挑戦意欲が高まります。走る・這う・跳ぶなどの全身を使って楽しんでいます。

 なかよし公園で春探しが始まりました。地面や草むら、どんな所も子どもたちにとっては楽しい発見の場です。「これなにかな?」と見つけた草花は友達同士、小さな図鑑を見て確認し、「セイヨウタンポポだって!」「なんか変な匂いがする」と見て、触れて、時には匂いを嗅いで…ささやかですが、春の自然を満喫です。小さな虫や草花の変化は子どもたちにとっては大きな発見です。「綿毛になっているかな」「今日もダンゴムシ見つける!」とウキウキしている子ども達の姿はとても微笑ましいです。

 諦めずに工夫を重ねて何かを作ったり、描いたり、友達と一緒に考え試したりしている様子を見ると想像力が豊かになったなあと感じます。ギアブロックを回転させるには「こうやってやればいいね」と考えたり、色水遊びでは色が変わると「むらさき色になったよ!」と驚いたり、新たな発見に、「みてみて~」と嬉しそうな声があちこちから聞こえてきます。

5歳児「みどり組」編

 毎年、年長児がバケツ稲を育てているのを見てきたので、「ぼくたちもバケツ稲やりたい!」とやる気満々の子どもたちです。この日はプランターをみんなで運び、バケツ稲の準備完了! 
 いざ土こねを始めると「いやー!」、「どろどろ」、「かたくてまざらない」と苦戦していましたが、コツをつかむと夢中でこねていました。「おいしいお米ができますように!」と言いながら土こねをする子どももいました。バケツ稲を通して育てる大変さを知り、食べものを大切にする気持ちが育っていくといいなと思っています。

 大きなたけのこをいただきました。たけのこを皆で囲み、匂いを嗅いだり皮をむいたりと貴重な体験をすることができました。
「くさい」、「なんかフワフワしてるね」と興味津々な子どもたち。転がるたけのこを押さえる子、皮をむく子「皮ばっかりだ」、「最初はかたいけど、クルクルってむけるね」と色々な発見をして大盛り上がりでした。
 そして、たけのこの絵を描いてみると…見て、触って、匂いを嗅いで、本物を味わったからこそ、しっかり特徴をとらえた絵が描けていました。

 手と足を使って考えながら登り棒や遊具に登っていきます。最初は「できるかな・・・」と不安で手も足もプルプル震えていましたが、何度も挑戦するうちに手足の連動や体をバランス良く使えるようになり、スイスイ登れるようになりました。広い場所では、やっぱり走りたい!友達を誘ってかけっこ大会が始まり、「せんせい、みててよー」とみんな真剣な顔で競争しています。一年を通して心も体も強く育つよう、走る・跳ぶ・ぶら下がる・投げるなど多くの動きを取り入れながら楽しく運動遊びをしていきたいと思います。