社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

平成28年度 冬

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 広々としたスペースで自由に遊べるコーナーを作りました。落ち着いて遊べる部屋には、ままごとコーナーや絵本コーナーがあります。体を動かす部屋には畳を使った手作りのすべり台や、ボールプールがあります。
 ままごとではチェーンやお手玉等を食べ物に見立て「はい、どうぞ」「いただきます」と保育士や友達と遊べるようになりました。子ども達の主体性が育つように自分で好きな遊びを見つけ、その場で楽しめるようにし、心も体もリラックスして遊んでいます。

 離乳食の初期から始まった食事も今では完了食になり、スプーンやフォークを持ち、こぼしながらも自分で食べることが出来るようになりました。おかわりが欲しい時は「ちょ~だい」と両手を差し出す子ども達です。手や指を自分で上手に使えるようになり、保育士がみかんの皮をむいていると「僕もやってみよう!」と皮をむいている子ども達の姿は真剣そのもの。自分でむいたみかんを嬉しそうに食べ、満足感一杯の表情になりました。

 音楽がかかると、“わぁ~い”とわくわく動き出すひよこさん。リズムをとって踊る姿は可愛らしい限りです。手足を使ってうさぎになって跳んだり、メダカになって走ったり、どんぐりになり転がったりと様々な動きが出来るようになってきました。音と体の動きを組み合わせながら、表現力や運動能力を高めていくようにしています。

1歳児「あか組」編

 一人ひとりの発達や興味の違いを考慮し、安全面に留意しながら、十分に遊びが楽しめるようにしています。子どもが自らやってみたいと思うタイミングを大切に見守っています。
 友だちに関心を持ち同じ遊びをして、一緒に過ごすことを喜んでいます。様々なあそびのコーナーを作りました。自分から遊びを選択して、楽しむ姿が見られます。

 この時期の子ども達は、手先が思うように動くようになり、繋いだり、重ねたりを楽しんでいます。自分の手で出来あがっていく過程を楽しみ、出来上がったという満足感を味わっています。ブロックあそびやパズルあそびも集中して行っています。線路をつないで、電車を走らせます。自分一人では長くできません。友だちが作ったものと繋ぎ合わせると長くなることも経験しました。また、車を走らせる道をダンボールで作りました。友だちと一緒に走らせながら、どの車が速いかを試していました。

 保育士や友だちと一緒に見立て遊びやつもりあそびをする中で、言葉のやりとりが盛んです。ままごとでは、鍋や皿に食材を乗せて、「はいどうぞ」「ちょっとあっちちですよ」プラスチックチェーンをうどんに見立てて「つるつるも食べて」「いっぱい食べるとお腹ポンポンになるよ」など子どもの世界の面白い言葉が聞かれます。

 体を動かす基本的なことはできるようになってきました。いろいろな動きが楽しめる環境を整えて体全体をコントロールする力を育てるあそびを取り入れています。 保育士の手を借りなくても平均台の上でバランスをとりながら渡ります。一歩一歩集中して歩いています。天気の良い日は、園外に散歩に出かけます。4月当初は、全員が乳母車に乗っていましたが、今では友だちと手を繋いで歩くことができます。手を繋いでいる友達の歩調に合わせたり、前の友達の後ろについて並んで歩きます。車の往来を見て手を振ったり、周りの風景を見て季節の移り変わりを感じています。

2歳児「もも組」編

 好きな遊びを一人でじっくり遊ぶことから、友達同士でのごっこ遊びが楽しめるようになってきました。「一緒に遊ぶと楽しい」という経験も増えています。
お人形や小道具を使って、それぞれの役になりきり、集団の中で社会性やコミュニケーション、言葉の力等を身につけています。

 走る、蹴る、跳ぶや両手、両足を左右に動かしたり、体をコントロールする動きが出来るようになってきました。「出来ない」「こわいな~」という思いからどんどん「やりたい」「やってみたい」という気持ちへと変わり、出来ることも増え、体を動かす楽しさを感じています。子ども達の“やりたい!”の声に毎日応え、元気いっぱいに遊んでいます。

 タンブリン、鈴、カスタネットを使い楽器遊びブームのももさんです。肩やお尻など体の様々な部分で音を鳴らして楽しんでいます。「バナナ」と言葉のリズムに合わせて楽器を鳴らせるようになってきました。また、♪さんぽや発表会で踊った♪どんな色が好き、♪いただきます ごちそうさまなど保育士の真似をしながら、それぞれの曲に合ったリズムも刻めるようになってきて、体でリズムを感じ、友達と一緒に表現する楽しさを味わっています。

 「どうやってやるの?」と保育士に教えてもらい、着替えや身の回りの支度を自分でやっています。“自分で”という意欲と“出来た”という自信がついてきました。友達同士のやりっこも微笑ましいです。
 出来た喜びを言葉にして共感し、積み重ねていくことで細かい指先の動きや毎日の活動への自信に繋がっています。まだ一人では難しいところもあるので、保育士がさりげなく手伝い、頑張っている事を認めてあげ、見守っています。

3歳児「あお組」編

 遊びの中で「いらっしゃいませー」などお店屋さんごっこを楽しむ姿が見られるようになってきました。お店で売る商品や財布、お金も自分たちで作ってみることにしました。カラーテープや広告など身近な素材を使い、アメやロケット、マイクなど子どもたちが作りたい物を作りました。売り手と買い手になって「これくださーい」「ありがとうございましたー」など言葉のやり取りが飛び交ったり、色々な商品作りのイメージ、工夫が広がってきました。また、買ったマイクで歌を歌ったりロケットを飛ばして距離を競い合ったりと遊びにも繋がっていきました。

 手先が器用になり、折り紙を折ることが楽しくなってきにました。紙飛行機も何度か経験したことによって細かい部分まで上手に折れるようになり、自分だけの紙飛行機に大満足。初めのうちは逆さに飛ばす姿も見られましたが、遠くに飛ばすように持ち方や力の入れ方を自分で考え、どんどん距離が伸びていくことに大喜びの様子でした。

 きぐみ進級に向けて、食後の歯みがきが始まりました。初めに歯ブラシの扱い方や磨き方を伝えると、家庭でもやっている子が多く「次は前歯!」「奥も磨けるんだよー」と歯みがきはおてのもの!!磨いた後のうがいも忘れません。虫歯のないきれいな歯を目指します!

 運動能力を高めるために遊びの中で色々な運動を楽しんできました。近くの公園まで行き測定した25M走ではタイムも縮まり、一年間の成果を感じることができました。マットでは「ケンパ―、ケンパ―」と声を出しながら跳ぶことでバランス感覚がついたり、跳び箱では跳躍力、鉄棒では手の力を十分養い、自分の体をコントロールできるようになりました。運動神経が発達してきて体が機敏に動くようになり、一人ひとりの大きな自信へと繋がっていきました。

4歳児「き組」編

 冬の寒い雪の日。遊べるほど積もりませんでしたが、プールには氷が出来ていました。「南極だ~」「ペンギンさんが住んでいる所だね」と話しながら部屋に帰りました。そこからペンギンの折り紙が始まり、家を作ったりして楽しみました。その後話題は…なぜ雪が降るのか、氷ができるのか…でした。みんなで、雪や氷について話し合いをしました。 そんな中「じゃあ氷を作ってみよう!」ということになりました。早速ゼリーのカップに水を入れテラスに並べて準備OK!水を入れる時も水の量や水の色など友達と一緒に考えながら試していました。次の日…凍らないのです。子ども達はがっかり。でもまたそこから「なんでだろう」「置く場所がダメなのかな?」と場所を移動。保育園の中で一番寒い所はどこかな…とみんなで考えプランターの影に決定。
 これで氷が出来る!!と思ったのですが、温かい日が続き、結局氷は出来ませんでした。今回の「氷を作ろう」という挑戦を通してみんなで意見をだして話し合うこと、友達と協力して活動するということを学ぶことが出来たと思います。

 簡単なルールのあるゲーム「渦巻きじゃんけん」(じゃんけんをして勝つと進める、負けると振り出しに戻るというもの。)で負けるとチームメイトに声を掛け、すぐに出発するよう知らせます。ルールを守ることが面白いに繋がっています。三輪車をつないで電車ごっこ。次から次へと繋がっていきます。遅れている友達がいると助けてあげるという気持ちが見られるようになってきました。その時々のぶつかり合いもありますが、相手の事を思ったり、共通の目的をもって一緒に遊ぶ楽しさが広がってきました。子どもたちがどのように遊びを展開していくか楽しみです。

5歳児「みどり組」編

 1組は「王様の耳はロバの耳」、2組は「ヘンゼルとグレーテル」の劇をしました。
セリフや動きを子ども達と考えたり、小道具や大道具を一緒に作ったりと、皆でアイディアを出し合って劇を作りあげていきました。
 その中で、「驚いた時はどんな顔?」、「こんな動きはどうかな?」などと話し合いを深めていきました。すると前よりも上手になった自分に自信をもち、友達の姿に気づいて認めてあったりする姿が見られるようになりました。
 生活発表会当日は、「皆がいるから大丈夫!」と緊張を払いのけ、大勢の前でも自分の力を精一杯出すことができました。
 生活発表会を通して、仲間と一つの事を作りあげる大切さを知り、自分の役割をしっかりと果たして大きく成長した子どもたちでした。

(1)平均台を使い左右に跳ぶ(2)両足で低い障害物を跳ぶ(3)跳び箱を跳ぶの様々な運動機器の場を用意しました。
 すると、跳び箱が跳べなかった子も(1)や(2)を何度か繰り返していく中で脚力や体を支える力が身につき、コツがわかって跳び箱もどんどん跳べるようになりました。残念!あと少し!跳び箱にお尻がついてしまう子に、跳べる子から「もっと前に手を付くんだよ」、「やればできるよ。頑張って!」と応援の声がかかります。パワーをもらい何度も挑んでいました。着地が成功すると、自分が跳べたかのように喜びあっていました。