社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

令和5年度 秋

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 涼しくなり、園庭で過ごす時間が増えてきました。運動会の時期にあお、き、みどり組の友達が全力で走ったり、楽しそうに踊ったりする姿を近くでたくさん見てきました。あか、もも組の“うんどうかいごっこ”に参加した時は、自分たちの番だ!と言わんばかりに大活躍!ねこさんの顔に玉を入れようとしたり、ポンポンを持ち踊ったりして、とても楽しそうでした。ハイハイの子も「これ、どうぞ」と旗やポンポンを手渡してもらい一緒に踊り、異年齢の友達と交流する機会にもなりました。いろいろな場面を見たり、にぎやかな声を聞いたりすることで、「なにしているのかな?」「たのしそうだな」という興味がわき、やってみたい!というやる気につながります。成長と共に体の動きが活発になり、行動範囲がどんどん広がっていきます。安全に配慮しながら、からだを動かす楽しさや喜びに共感し、一緒に楽しんでいきたいと思います。

 月齢が進み、成長と共に食事をする姿にも変化が出てきました。今までは保育者の援助で食べることが多く、「おいしいね」「モグモグじょうずだね」など会話をしながら楽しく食べていましたが、最近は“自分で食べてみよう”という意識が芽生え、器の中をじーっと見つめ触ってみようとしたり、手でつかみ口に入れようとする子もいます。食べ物の好みが出てきている子は、好きな物を選んでつまんだり、一度口に入れてもベーッと出す姿も見られるようになってきました。「自分で食べる」「選んで食べる」と成長し、その中で「これ、おいしい」「これはすっぱいな」など、いろいろな味を感じているのだと思います。「おなかいっぱい!」という満足感。「じぶんでたべた!」という満足感。からだも心も満たされるお食事タイムです。これからも一人一人のペースで食べることを楽しめる雰囲気づくりを大切にしていきたいと思います。

1歳児「あか組」編

 年中組が園庭のプランターで大切に育てて掘り出したさつまいもをあか組の部屋まで持ってきました。なんだろう?と興味津々な様子で近寄ってきて、つるを不思議そうに触ってみたり、ままごとのお鍋を持ってきてご飯を作ろうとする可愛らしい姿も見られました。あか組でも新聞紙で作ったお芋で芋掘りごっこをしました。つるを引っ張ったり、新聞紙をかきわけてお芋を掘り起こし、お芋が出てくると大喜びで「もう一回する!」と楽しんでいました。後日、給食でさつまいものかき揚げが出た時やおやつで蒸し芋が出た時に「今日はさつまいもが入っているよ。みんなでみたお芋だね」と話をすると「おいもたべるー」といつもより食欲旺盛でした。これからも実際に触れたり食べたりして楽しく食への興味に繋げて行きたいと思います。

 

 園庭から運動会の取り組みの音楽が聞こえてくると毎日のように部屋から園庭を覗いていた子ども達です。かけっこやバルーンにも興味を持ち、「がんばれー!」と手を叩いて応援していました。年長組のドリル演奏や年中組、年少組のリズム遊戯などの曲に合わせて一緒に踊る姿もありました。ポンポンやフラッグ、太鼓をあか組用に作ると大喜び。ポンポンを持って腕をくるくる回したり体を揺らしたりしてノリノリです。特に、ドリル演奏は、年長組の取り組みの無い日でも保育室で曲をかけるとフラッグを上げたり下げたりして演技したり、太鼓をリズムに合わせて叩いたりなど毎日毎日喜んで行っていました。
 あか組の運動会ごっこでも様々な遊びを行いました。「よーい、どん!」の合図で保育士の待っているゴールに向かって一目散に走ります。ゴールしてからも「もう1回」と言わんばかりにスタートラインに立っていました。動物玉入れでは、持てないくらいの玉を集めて運び、一度に入れようとしますがなかなか入りません。また、口の中を覗いて中の玉を取り出して、もう一度食べさせようとしたりして、何度も繰り返し軽快な玉入れを楽しむ事ができました。
 年上の子の姿にたくさん刺激を受け「やってみたい」「楽しそう」が遊びに繋がっていきました。

2歳児「もも組」編

 園庭に白線が引かれ、大きいクラスがかけっこをしているのを興味をもって見ていました。園庭に出ると「よーい、どん」と自然に走り出していました。年中組が音楽に合わせて踊る姿を見て「せんせい、あのぼうほしい」と手に持っているポンポンに興味をもった子ども達。早速、廃材を利用して、もも組用に作ってあげました。音楽が聞こえてくると、それを持ち出し、歌ったり踊ったり大喜びでした。運動会の楽しい雰囲気に「私たちもやりたい」という思いが感じられました。そこで、運動会ごっこをすることにしました。かけっこは友だちとゴールまで走りきり、ゴールしたときの子どもたちの顔は、笑顔いっぱい。大好きな遊戯は年中組と一緒に踊り、楽しい交流になりました。追いかけ玉入れはたくさん玉を拾い、保育士が持つカゴへ入れようと、喜んで追いかけていました。最後に「がんばったね」とメダルをかけてもらうと満面の笑みがあふれました。

 絵の具の筆やのりなど、初めて触れる素材や道具に興味をもち始めました。指先を使って描いたり、塗ったり、破ったりさまざまな素材を使った遊びを楽しんでいます。   年中組が園庭で育てていた夏野菜をよく観察していた子ども達は新聞紙を丸めて「みて、とうもろこしできたよ」と自慢げに見せてくれました。絵の具と筆を用意すると「じぶんでやりたいー」と色塗りをしたり、とうもろこしのひげ(すずらんテープ)をさくところも全部やってみたいというので保育士と一緒に作りました。そこで異年齢交流も兼ねて、年中組をとうもろこし狩りに招待し、一緒に収穫をしました。「とれたよー」「これわたしがつくったのー、すごいでしょう」と嬉しそうに話しが弾み、どのとうもろこしにしようかと悩んでいると、年中組のお友だちが「どれにする?」「とれる?」と優しく声を掛けてくれていました。作る楽しさ、作ったものが遊びの中に取り入れられ、遊びが広がっていく面白さを日々、経験しています。

3歳児「あお組」編

 運動会に向けて、看板作りをしました。1組はかけっこが大好きで、いっぱい走って強くなった足を使って足型の模様にしました。2組は、運動会の日が良い天気になるといいなとの願いから、手型で青空と太陽を表現しました。手や足に絵の具を塗ったり付けたりすると「つめたーい!」「あかやオレンジもつかいたい!」「はやくかわって!」と手や足が絵の具だらけになっても気にすることなく楽しんでいました。「ここにこのいろがあるときれいかも!」「いろがまざってかわったよ~」と子ども達の素敵なアイデアや、気づきを取り入れながら少しずつ看板が出来上がってくると、子ども達の運動会への期待もどんどん膨らんでいきました。

 そして迎えた運動会当日!かけっこでは気持ちが高ぶり、よーいの合図ですぐに走り出してしまう子もいてやる気満々です。友だちの応援にも熱が入っていました。遊戯は、「青空のゴーサイン」という曲を踊りました。みんなで作ったポンポンを持ち、「うえ!うえ!」「よこ!よこ!」とリズムに合わせて体を動かします。曲に合わせての掛け声も園庭中に響きわたりました。頑張ったご褒美に金メダルをかけてもらうと緊張が解けて、ピカピカの笑顔であふれていました。 

 初めての遠足に向けて、交通安全についての紙芝居を見ながら信号の渡り方や、道路の歩き方などについて保育士と一緒に確認し合ってきました。そして待ちに待った遠足の日は良い天気に恵まれ、友だちと手をつないで張り切って出発しました。横断歩道では保育士が「しましまの所を歩くんだよ」と伝えると「あおになったらわたるんだよね」「くるま、はしってるね」と話しながら軽い足取りで渡っていきました。目的地の第一保育園に着くと、早く遊びたいのとお弁当やおやつを食べたい、両方の気持ちでワクワクを押さえられないようでした。大きな滑り台、砂山登り、虫探し、ハロウィンのお菓子探しなど、たくさん遊びおいしいお弁当を食べてお腹も一杯になりました。帰りはちょっと疲れた足取りでしたがとても楽しい一日だったようです。

4歳児「き組」編

 運動会などを通して少しずつクラスという集団を意識し、友だちと過ごす心地よさを感じたり、気持ちを共有したりする姿が出てきました。戸外では「こおりおにしよう」「ぼくもいれて」と集まりジャンケンで鬼を決めたり、ルールの確認など子どもたちで決め、それを守りながら楽しんでいます。また室内では、トランプで“ばばぬき”や“七並べ”、“ブタのしっぽ”などいろいろなルールを覚え遊んでいます。負けて悔しいとゲームが中断することもありましたが、「もう一回やろう!」と気持ちを切り替えられるようになってきました。その他の遊びも友だちと一緒だから面白いと関わりが深まり、互いのイメージを伝え合う楽しさを感じているようです。

 春に植えたさつまいも。子ども達は雑草を抜いたり、水をあげるなどして大切に育ててきました。「いも掘りするよ」というとどんなおいもができているか期待を持っていも掘りにむかいました。まずはツル取りからスタート。ツルを引っ張ってもなかなか抜くことができず、ツルの強さに驚きました。そして土の感触を感じながら手で掘っていくといもが顔を出し始めました。優しく傷つけないように掘りだしていくと、大小様々ないもがたくさん出てきました。虫の幼虫も発見!「いいつちだからおいもがたくさんそだったんだね」と話していました。いも掘りが終わると「はやくたべたーい」と盛り上がり、後日茶巾しぼりをしておいしく頂きました。

5歳児「みどり組」編

 遠足で枇杷島公園に出かけました。公園についた子ども達が見つけたのは、たくさんのどんぐりや落ち葉!宝物を見つけたように、目を輝かせて一目散に走っていきました。友だちと秋の自然を見つけ、「あかいろときいろのはっぱがあるんだね!」「このどんぐりちょっとくさい…」「このどんぐりには“ぼうし”がついてる!」といろいろなことに気づいたり、図鑑で調べたりと興味津々な様子でした。保育園に戻ると、早速集めてきたどんぐりや落ち葉を使って製作遊びが始まりました。「がようしにはってみよう」「はっぱをかみのけにしよう」と、さまざまなイメージを膨らませながら楽しんでいました。遊ぶことを通して、自然に親しみ大切にする心を育てていきます。

 「もうすぐ、うんどうかい」「たのしみだね」と合い言葉のように、毎日期待を持ち取り組んできた運動会。子ども達に「運動会でどんなことがしたい?」と尋ねてみると、昨年度の年長児の姿が印象に残っていた子が多く「リレーしたい」「たいこしたい」とたくさんの意見が出てきました。

 ドリル演奏では初めて持つ太鼓やフラッグが重く、持っているのもやっとという様子でしたが、取り組みが進むにつれてみんなで揃える心地よさや自信が付き「もっとやりたい」という気持ちに。リレーでは同じチームの友だちと、走る順番やバトンの渡し方を話し合い“チームのために”心を一つにバトンを繋げる姿は感動的でした。組体操は、回数を重ねるごとに腕や足の力の入れ方やバランスがわかるようになっていきました。そして、お互いに思いやり支えられるようになりました。運動会の取り組みを通して、友だちとの絆もより一層深まり、お互いを思いやる気持ちや「やればできる!」、「やったぶんだけできるようになる!」と諦めない気持ち、一致団結して同じ目標に向かって取り組む姿、達成感を感じる事ができました。そして、また一つ大きく成長することができました。