社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

令和2年度 冬

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 氷点下の朝、園のプールに氷が張り、早速子どもたちに氷に触れる機会を作りました。お部屋ではおままごとの皿に氷を入れ、園庭では大きなたらいに氷を入れると子ども達が興味津々集まって来ました。「何、これ?」と不思議そうに見ている子や冷たさに驚いて手をひっこめてしまう子、「やったー大きな氷ゲット!」と満面の笑顔を見せる子等様々な表情が見られました。冬の冷たい風を感じたり、雪や氷に触れ冬の自然を身体いっぱいに感じることができました。 

 指先が器用になり、できることがたくさん増えてきました。チェーンをつまみ、ポットン落としの中に入れられるようになったり、自分でバランスを考えながら積み木を積んで「おー!」と達成感を味わったり、車の好きな子は連結の仕方を覚え、繋いだ車を目線に合わせて走らせ大満足で遊んでいます。そんな姿を見ながら周りの子達も集まってきて一緒にやろうとします。「できたね!すごいね!」と喜びに共感しながら日々成長している子ども達です。 

 友達と関わって遊ぶことができるようになり、絵本を一緒に見て、知っている食べ物や動物を言い合ったり、友達と向かい合い、いないいないばー!と二人で笑い合って楽しんだり簡単なやり取りができるようになると、ますます表情が豊かになってきました。低月齢児も友達の声が聞こえると、ベッドの中で向きを変え、にっこりとほほ笑んでいます。 
 一人一人とのコミュニケ―ションを大切にし、気持ちに寄り添いながら、温かく成長を見守っています。

1歳児「あか組」編

 「いっちに、いっちに」「がーんばれ!がーんばれ!」と友達を励ましながら階段を登ると3階のホールに到着。思いきり体を動かして遊べるよう運動器具を用意すると「わあ!楽しそう!」「やったあ!」と大歓声をあげて遊び始めます。鉄棒では「ぶーらん、ぶらん♪」とぶら下がって楽しむ姿が可愛いです。トランポリンでは足腰がしっかりしてきて連続でジャンプできるようになり、友達や保育士と嬉しそうに飛び跳ねる子や座って揺れを楽しむ子の姿が見られます。また、跳び箱とマットでできた山では最初は登ろうとしなかった子も「せんせい、みててね」と声をかけ保育士に見守られ安心すると「よいしょ…!できたよ!」と自分で乗り越え達成感を味わっていました。運動遊びを楽しみながら健康な体を育むと共に「先生に見守られると安心できる、嬉しい」という保育士との愛着関係や信頼関係も築かれていきます。

 色々な正月遊びを楽しみました。だるまさんの絵本が大好きな子どもたちは「だーるまさん♪にらめっこしましょ♪」と歌を歌いながらいつも楽しく見ています。だるまの福笑いを見せると「だるまさんだー!」と大興奮していました。他にも動物の福笑いにも挑戦!!友達の福笑いを見たり、置きなおしたりしながら繰り返し楽しんでいました。 
 ビニール袋にシール貼りやお絵描きをした自分だけの凧を作りました。それを持って走り回ったり、旗に見立てて振ったりして大喜びでした。 
 保育士が回す駒を見て興味津々に集まり真似をして回そうとする姿も見られました。たくさんのことに興味を持ち、“なんでもやってみたい”気持ちがいっぱいです。これからも季節の遊びや伝統遊びを取り入れていきたいと思います。

2歳児「もも組」編

秋頃からハサミを使って製作遊びを楽しんでいます。初めは、正しい持ち方が分からず「こう?」「あってる?」とはらはらドキドキな場面も見られましたが、子どもたちは切り始めると真剣な表情でゆっくり慎重に。保育士は「グーパーグーパー」の掛け声をかけながらそばで見守り進めていきます。まだまだ、はさみを横に寝かせてしまったり、指を広げて閉じるという動作が難しい子もいますが一回切りが出来るような短冊状の紙を用意すると「もっとやる!」とやる気満々です。 
 また、のり付けも上手になり「すこしずつ」「いっぱいつけないように」と付ける量も調節しながら切った紙をのり付けして飾っています。自分で作った作品が嬉しく何度も見ている子ども達です。 
楽しく出来た経験の積み重ねが上達に繋がり、手先が発達し集中力が身に付いてきます。 

 着脱の時、「やってよー」と保育士の所まで持ってきていた姿が嘘のよう。今では積極的に自分で行えるようになってきました。細かい指先の動きができるようになり、チャックをしめたり、裏返った衣服を直したり意欲が高まっています。
 出来ると、「じぶんできれたよ」と目をキラキラさせて教えてくれます。日々の積み重ねの中で少しずつできるようになり、その達成感から自信に繋がっています。まだ一人では難しいところもあるので、保育士がさり気なく手伝い、できた喜びを一緒に共感し、見守っています。

 戸外遊びから帰ってくると、「手洗いうがいするんだよね?」「ガラガラうがい上手にできるよ」とやる気満々で手洗い場に並びます。石鹸をつけると、指の間や手の甲など隅々まで洗えるようになってきました。水を口に入れたら上を向いて「あ~!」と声を出しながらガラガラうがいもがんばっています。 まだ、上を向くと口から水がこぼれてしまう子もいます。手洗いでは、石鹸を手にのせこすらずに流してしまう子もいますが、一人一人に手洗いうがいの大切さを丁寧に知らせ、感染症に気をつけていきたいと思います。

 簡単なルールのある遊びができるようになってきました。しっぽとりでは、「つぎ○○ちゃんが逃げてね」「ぼくが追いかけるね」など子ども同士で言葉のやりとりをしています。しっぽをとられないように、夢中になって走り、ゲームが終わると自分のしっぽを触り嬉しそうな表情が満ちあふれています。また、取られると悔しくて泣けてしまう姿も見られます。フルーツバスケットやイス取りゲームでは、「ここのイスあいてるよ」「こっちだよ」と教えたりと、友達を意識して遊ぶことが増え、仲間意識が芽生えてきました。 これからも保育士や友だちと一緒にルールのある遊びをたくさん取り入れ楽しんでいきたいと思います。

3歳児「あお組」編

 寒さで体が硬くなりがちの時期には、遊ぶ前に準備体操をしたり集団遊びや大縄跳びで楽しみながら体を温めています。準備体操では、腕の力が付いていくように手を地面について足をあげるカエルポーズに取り組んでいます。初めは力が弱く、足があがらなかった子も何回も繰り返していくうちに足をグ―――ンと高くあげて体を支えられるようになってきました。集団遊びでは、転がしドッジボールや猛獣狩りゲームが人気です。ルールも理解できるようになり、「ボールがくるよ!はやくにげよーー!」と友達と一緒にゲームをする中で、集団で遊ぶ楽しさを感じられるようになりました。体を動かす心地良さも味わい、心も体も開放的になりながら毎日戸外で遊んでいます。

 画用紙や折り紙、ストローや割り箸、廃材等が置いてある製作コーナーが大人気。毎日何を作ろうかな?と材料を選びに行き、イメージを膨らませて作り上げる楽しさを味わっています。ある時、保育士がゼリーのカップに折り紙で作ったチューリップをくっつけてみると、「かわいい!」「作ってみたい!」とどんどん作り始め、チューリップ屋さんごっこが始まりました。「私、店員さんね」「○○ちゃんお客さんやってね」と子ども同士で決め、次の日にはチューリップ屋さんからお花屋さん、ピクニックごっこに発展して楽しんでいました。自分達で作った物でイメージを共有しながら遊びを広げていく姿に大きな成長を感じています。 

 お気に入りの絵本の「どうぞのいす」や「ねずみの嫁入り」の物語が流れるCDをかけると一緒に歌ったり踊ったり舞踊劇遊びに発展していきました。自分達でやりたい役も選び、必要な道具も作りました。「この色にしよう!」「一緒に作ろうよ」と自分達で考えながら作りあげていきました。大きなホールで劇遊びを始めた頃は少し恥ずかしがったり緊張する姿も見られましたが、何回も繰り返し楽しむ中で、友だちと一緒に物語を演じる楽しさを味わえるようになり、「劇遊びやりたい!!」「今日もホール行こうよ」と自信を持って取り組めるようになりました。

4歳児「き組」編

 12月の体育教室で縄跳びを行ったことがきっかけで戸外へ出ると「縄跳びやろうよ!」と友達を誘い楽しんでいます。最初は縄を後ろから前と動かし、縄を跳び越えるところから始まりました。上手く跳べなかった子も「今日も一緒にやろうよ!」と友達と一緒に縄跳びに夢中になっていくうちに上手く縄を回し跳べるように!跳べるようになってくると今度は何回跳べるようになったかを友達と競うほどどんどん上達しています。 

 保育室にすずやタンブリン・カスタネットなど器楽合奏に使う楽器を用意すると、「これ、つかったことあるよ」「これ、なに?」と興味津々の子ども達。楽器を手にすると、さまざまな音を鳴らすことや友達と同じ楽器を楽しんだりしてしました。生活発表会に向けた取り組みになると、友達同士で楽器を分けて役割分担をしたりお辞儀をするところから始めたりと、楽しみにしている様子が見られました。 
 劇遊びは子ども達にも親しみのある「さんびきのこぶた」と「うらしまたろう」。先生と一緒に台詞を言ってみたり歌をうたったりしていくうちに、劇遊びの楽しさがわかってきました。その内、自分たちで動きを考えたりして、どんどん劇遊びが活発になりました。 
声や音を揃えたり友達の様子を応援したりして、友達と一緒にやることで一人よりも楽しいことがわかってきます。「上手になりたい」という気持ちが芽生え、みんなで一緒にやり遂げる充実感を味わっています。

5歳児「みどり組」編

 寒い日でも園庭に出て、友達と一緒に「氷おに」や「はないちもんめ」など好きな遊びを楽しんでいます。中でも体育教室で取り組んだなわとびは、前跳びだけでなくかけ足跳びや後ろ跳び、あや跳びなども跳べる子が多くなりました。「せんせい!みててね!!」と自信満々で連続跳びも見せてくれます。また、みんなで楽しむ大縄跳びも大好き。何回もチャレンジしてできるようになり、一つのことを継続することでできるようになる嬉しさを味わいながら楽しんでいます。

 これまでタンブリン、鈴、カスタネット等でリズム遊びを楽しんできました。年長になり、木琴や鍵盤ハーモニカといったメロディーが弾ける楽器も楽しむようになりました。楽器ごとに音や響きが違うことに気付いたり、いろいろな楽器を一緒に奏でることで生まれる音楽の面白さや美しさを味わっています。
 劇遊びでは、友達とセリフを言い合ったり、役に合わせた動きを考えたりしながら、表現することを楽しんでいます。「ここで歌を入れたい」「楽器を使って音を出したらいいと思う」など、いろいろなアイデアが次々に膨らみ、役になりきって演じる面白さを感じているようです。