社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

令和元年度 冬

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 テーブルを並べると「あっあっ」と椅子を指差して「出して」と意思表示をします。お皿やコップ、食べ物の玩具を手に取って並べてみたりモグモグ食べる真似をしたりします。「いただきます」と手を合わせる場面や「はいどうぞ」と友達に食べ物を渡すと「どうも」とおじぎをして受け取って遊んでいます。0歳児でも毎日の営みがしっかりと身についていることは大きな喜びです。これからも保育士が仲立ちとなり生活場面を大切にしながら友達と関わる楽しさを経験できるようにしていきたいです。

 積むことが楽しくなってきました。一つ積めると二つ三つとあっという間にたくさん積み、形が変わる事が楽しいようで集中して遊んでいます。積み上げたブロックを見て、「おー!できた!」と嬉しそうに拍手する姿がとても微笑ましいです。並べたり積んだりすることも同じくらい好きです。一人の子がやると周りの友達も刺激を受け、成長している子ども達です。

 一人歩きが安定し、走れるようになってきた子ども達は、全身を使った遊びが大好きです。トランポリンに乗ってジャンプをしたり、高さのある肋木に登ってみたりと意欲的に挑戦します。壁を支えにしながら、プラスチックの丸太のようなバランス遊具の上を歩くことで遊びながら平衡感覚を養っていきます。保育士がすぐ側について危険のないように見守ることで、安心して何度も楽しんでいます。

1歳児「あか組」編

 指先の力がついてきて、色々な遊びの幅が広がってきています。以前は玩具を手に持っているだけで満足していましたが、成長するにつれて遊び方が変わってきました。人差し指と親指を上手に使い、ブロックを摘まんで高く積んだり、「“おうち”つくろ!」と保育士を誘い、ブロック板に柱や壁のブロックを付けて友だちと一緒に遊びを楽しんでいます。また、四角く囲いを作ってお風呂に「ざぶーん!きもちいね~」と人形を入れてあげたりなど、自分の経験したことを遊びの中にも取り入れて楽しむ姿が見られるようになってきました。ひも通しやパズル、アイクリップなど様々な玩具に興味を持ち、何でもやってみようとします。子どもの好奇心を大切にしていきながらさりげなく遊び方を知らせたり、時には子どもたちと同じ目線に立って一緒に考えていくことで安心して挑戦できる環境づくりを心掛けています。

 ボール遊びが大好きな子どもたち。ボールを「えいっ!」と投げたり、蹴ったりして楽しんでいます。転がっていくボールを「まてまて~」と追いかけ、つかまえると嬉しそうです。「ボールしよう」と保育士の手を引き、一緒に遊びます。園庭にバスケットゴールやサッカーゴールを用意し、保育士がシュートの見本を見せると、「ぼくもやる」「せんせいといっしょにやる」と片足で蹴ろうと頑張っている姿が見られます。保育士が「すごいね」と声を掛けると、得意気な表情を見せてくれます。 
 遊び終わったボールを「どうぞ」「ありがとう」と譲り、優しく笑い合う姿が微笑ましいです。 
時には遊びの中でトラブルになることもありますが、保育士が仲立ちとなり一緒に遊びながら、友達と関わって遊ぶ楽しさがたくさん味わえるようにしていきたいと思います。

 身のまわりのことができるようになり、自分でしようとする気持ちが育ってきています。毎日の着替えも子どもたちにとっては「自分でやってみる」という大切な機会です。昼食後や午睡後に、自分の着替えを見つけると、やる気満々でお着替えスタート。服をひっぱり襟から頭を出す、袖にまっすぐ腕を通す、ズボンに足を入れ引っぱり上げるなど、少しずつ出来ることが増えてきた子どもたち。自分では難しい部分は「やって」と持ってくるのを近くで見守ったり、「お手伝いしてもいい?」と声をかけてから援助しています。ズボンを上げるタイミングで、さりげなくお尻部分をひっぱり上げたり、袖に腕を通しやすいように伸ばしておいたりするなど、やり遂げようとする気持ちが継続するように関わっています。今では、友達と競うように「もう出来たよ」「あと少し」等の声が聞こえてくる時もあり、子ども同士で刺激し合っています。着替えが終わると頑張った事を褒め、成長の喜びを一緒に感じています。

2歳児「もも組」編


 二歳児も後半になってくると、簡単なルールが理解できるようになり、かくれんぼやしっぽ取り、鬼ごっこ等を楽しむ姿が見られます。「ねえ、おにごっこしよう!」「せんせいおにね」などと話をしながら鬼を決めます。「1.2.3.…」と数えているうちに走りはじめると、それを見ていた他の友達も一緒になって走っていきます。「次はかくれんぼしよう!」とどんどん遊びの輪が広がっていきます。寒い日もありますが、風を切って走る心地良さを体いっぱいに感じ、心も体もぐ~んと大きくなりました。

 初めて握るはさみにドキドキです。まずは正しい持ち方を保育士と一緒にやってみます。いざ、切り始めると真剣な表情で慎重にゆっくりゆっくり…チョキンと切れると「切れた!」ととても嬉しそうな表情を見せてくれます。まだはさみを横に寝かせてしまったり指を広げて閉じるという動作が難しかったりする子もいますが、少しずつはさみを使うことに慣れ「もっと切りたい!」「はさみやりたい!」とはさみを使った遊びを楽しんでいます。

 がらがらうがいが始まりました。戸外遊びから戻ると「うがいするんだよね!」「みて!わたしのコップかわいい?」「ぼくは新幹線のコップだよ!」とお気に入りのコップを手に持ち、やる気満々で手洗い場に並ぶ姿が見られます。「上を向いてあーって言ってごらん」と声を掛けると口に水を含んで「がらがら~ぺっ!できたよ!」と嬉しそうにうがいをして見せてくれます。まだ上を向くと口から水がこぼれてしまう子もいますが一人ひとりの段階に合わせてうがいの仕方を丁寧に伝え、感染症に気を付けていきたいと思います。

3歳児「あお組」編

 園庭へ出ると準備運動をして体を温めてから遊びます。みんなで遊具を並べてバランスをとりながら慎重に歩いたり、体育教室で経験した鉄棒で技の見せあいをしたりして体を動かすことを楽しんでいます。初めの頃は友達とぶつかったり気持ちが焦って転んだりしていましたが、繰り返すうちに上手になり体をコントロールできるようになってきました。

 個々での遊びから、友達と誘い合って同じ遊びを楽しむようになり、集団遊びの楽しさを感じることができるようになりました。「せんせい、いす取りゲームしようよ!」「ロンドン橋ゲームもやりたい!」と、みんなで遊ぶことが大好きです。自分の思い通りにならずに泣いてしまったり、ゲームに負けて悔しい思いをすることもありますが、それも大切な過程。集団遊びを通してルールを守ることや友達の気持ちに気付くことを覚え、社会性を身につけていきます。

4歳児「き組」編

 寒い冬の日、プールには氷が出来ていました。プールの氷を割って見せると「ほんとに凍ってる!」「アナ雪みたい!」と興味津々。 
実際に手で触れてみると刺激的な冷たさに驚いたり、握ることで溶けていく感触を楽しみました。部屋に持って帰り、「何で溶けるの?」と観察したり、子どもたちが考えた氷渡しゲームを楽しんだりしました。 
戸外では氷鬼や渦巻きじゃんけんという集団遊びを楽しんでいます。渦巻きじゃんけんでは線を引いておくとグルグル回った先がどこにあるのか確かめたり、相手と鉢合わせしていったりと遊びの中で徐々にじゃんけんをしてゴールを目指すという遊びに発展していきました。今では「先生、線引いて!」と人気の遊びの一つになっています。じゃんけんに負けてもすぐに戻って出発するよう仲間に知らせ、協力し合ってゴールを目指します。共通の目的を持つことで一緒に遊ぶ楽しさを知り、その中で相手のことを考えたり、仲間意識を持つことにもつながります。一緒に遊ぶことがどんどん楽しくなってきて、友達とのつながりが深まってきました。

 今回の食育は、楽しみにしていた白玉団子作りでした。子ども達はエプロン、三角巾を身に付け「早くやりたーい」と張り切っていました。保育士の「白玉団子は何から出来ていると思う?」の問いに「粉?」と答える子ども達。「では、粉は何から出来てるかな?」の問いに「お餅?」「じゃあお餅は何から出来ているかな?」「お米?」と、やっと正解のお米に辿り着きました。早速一人一人の手のひらにちぎった白玉粉を乗せてあげると、コロコロ丸めたり、伸ばしたり叩いたりとやわらかなもちもちの感触を味わっていました。「4つ作ったよ」「雪だるまみたい」と友達と話しながら沢山のお団子が出来あがりました。お団子は甘辛団子で出てくることを伝えると、「やったー」「甘辛団子大好き」とおやつの時間が待ち遠しい様子でした。食べてみると「最高!」「めちゃくちゃ美味しい」と満足気な表情の子ども達でした。

 子どもたちに親しみのある絵本から、1くみは「ぐりとぐら」2くみは「3びきのやぎのがらがらどん」を選び、発表会に向けて劇ごっこを楽しんできました。最初は、役をかわり合ったり、ストーリーに合わせた動きや表情を相談したり、小道具や大道具は何が必要なのか等を子ども達と話し合って準備を進めてきました。劇ごっこを楽しむためにはどの役も必要で、力を合わせることで楽しさがもっと増すことがわかってきて、だんだん自分の選んだ役に自信を持って表現出来るようになりました。本番が近付くにつれ、自分たち以外の人に“見られる”という緊張や照れを感じる様子もありましたが、友達と一緒に表現する楽しさを十分に味わい、発表会につなげることが出来たと思います。本番では、保護者の方々からたくさんの拍手をいただき、自信につながったように思います。

5歳児「みどり組」編

 年中から楽しんできたドッジボール。初めはルールも難しく、ただボールを捕りたい、投げたいといった気持ちが強かった子ども達。徐々に“チーム”でプレーすることがわかりはじめ、「外野の子を戻すためにどうしたらいいか」「この子はボールを投げるのが上手いから気をつけて」「ボールを見て逃げなくちゃ」など考えるようになりました。投げる力も強くなってきましたが、捕る方もパワーアップ。力強い球を投げる子のボールをキャッチすると「○○くんの捕ったよ!」と自慢げに伝えてくれます。逃げ方もボールの軌道を見ながら逃げています。よく見ているので最後までコート内にいる子も多くなりました。 
 2月に近隣の保育園4園の年長児が揃い大会が開かれました。初めどんな球を投げてくるか緊張していましたが、今までの経験を発揮し勝つことができました。

 食育活動としていろいろなクッキングをしてきました。「卒園前に何か作りたいね」と話していくと「カレーがいい」との声。「みどりぐみだけではもったいないからきぐみ、あおぐみにもつくってあげる?」と聞くと「いいねぇ‼」と大歓声。「カレー屋さんみたいだね」と話が盛り上がり、「チケット作ろう」「入り口の看板いるね」「メニュー表も」と子ども達の中から内容が膨らんでいきました。 
 早速チケットや飾りを作りはじめ、「これでいいかな?」「ここやっといて」とイメージを共有しながら楽しく準備をし、みんなで手分けしてすてきなレストランができました。 
 さあ当日。エプロンを着て調理開始。包丁や火を使うので慎重に、また食べてもらう友達のことを思いながら丁寧に作りました。「いらっしゃいませ~」の声が響きわたるホール。年長児が作ったカレーを心待ちにチケットを持ったお客さんがレストランに来てくれました。 
 お味は・・・『おいし~~~っ!!!』と大絶賛。おかわりもあっという間になくなりました。大成功!!!