社会福祉法人 名古屋厚生会

第二保育園の一日

平成30年度 秋

0歳児
ひよこ

1歳児
あか

2歳児
もも

3歳児
あお

4歳児

5歳児
みどり

0歳児「ひよこ組」編

 「これはなんだろう」「触ってみたい」という興味・好奇心が、小さなひよこ組の子どもたちの中にたくさん見られるようになりました。音の出るもの、柔らかいもの、動くものなどを子どもたちの手の届く所に置いてみると、目を輝かせて手を伸ばしたり、ハイハイしたりして向かいます。
 つまんだり叩いたりひっぱったりするなど手や指、口を使って確かめ、遊び始めます。遊んでいる時の表情を見ると「ピーピーという音がするね」「これは硬い。こっちは柔らかいよ」「ここを押すとどうなるのかな」など、一人一人の思いが伝わってきます。時には、思わぬ方向に動いてびっくりして泣き出すことも‥子どもが何を楽しんでいるのか、面白がっているのかを理解し受け止めています。気持ちをわかってもらえる安心感のもと、様々な身の回りのものに出会い、触れ、感じ、子どもたちは自分の世界を広げていきます。

 月齢の高い子は、名前を呼ばれると「はい!」と返事をすることができるようになりました。絵本や紙芝居を読んでもらい、大好きな動物が出てくると「あっ」と指さしたり、「ぞうさん」、「わんわん」と言ったりします。手遊びやリズム体操を見たり、保育士の真似をしながら体を揺らして楽しんでいます。 他にも車や食べ物など興味のある物はそれぞれですが、好きな物や遊びを通して、言葉を獲得しています。
 また、今までは泣いて思いを伝える場面が多かったひよこさんですが、「これがほしいの?」、「うん!」と頷いたり、「ちょうだい」、「どうぞ」と手を差しだしてみたりと、身振り手振りで自分の思いを伝えられるようになりました。保育士や友だちと関わって遊んだり、簡単なやり取りが出来たり、ますます表情も豊かになっていきます。一人一人とコミュニケ―ンを取りながら、気持ちに十分寄り添い、心身共に成長していく姿を見守っています。

1歳児「あか組」編

 あかぐみになって半年が過ぎ、子どもたちの遊びが変わってきました。腕の力が強くなり登ったりジャンプしたり、バランス感覚も養われ、「せんせい見て~」とできるようになったことをアピールしてくれます。お兄さんお姉さんの真似をして鉄棒にぶら下がったり、平均台を一人で渡り最後はジャンプで着地したりと、まさしく元気!やる気!の子どもたちです。
 これからも元気に体を動かし体力づくりに励んでいきたいと思います。

 3匹のこぶたの手遊びや7ひきのこやぎのお話が大好きな子どもたち。ある日、保育士がこぶたのお面を被り手遊びをしていると、「私も、こぶたやりた~い!」「こやぎやりた~い!」の声。
 あかさん子ぶたや子やぎ達は、保育士おおかみが「ガォー」と登場すると「キャー」と嬉しそうに逃げていきます。最近では「オオカミもやってみたい!」と追いかけることも楽しんでいます。手遊びや絵本からちょっとした環境作りをすることでごっこ遊びへと広がりました。お部屋の中は「ブーブー・メーメー・ガオー」と可愛らしい声でとってもにぎやかです。これからも楽しい遊びが展開できるような環境を作っていきたいと思います。

 「おさんぽ」の言葉を覚えたので、「お散歩行く?」と声掛けると「おさんぽ」「おさんぽ」とワクワク感を体いっぱい表現してくれます。道中も発見したことを次々教えてくれます。
 公園では、保育園に無い遊具に何度も挑戦!何か面白いものはないかなぁ?とあちこち歩き回っています。逞しくなったなと感じます。

2歳児「もも組」編

 手足の力やバランス感覚が身についてきました。様々な運動用具を色々な形に組み合わせて設置しておくと、自分のやりたい物へ駆け出していきます。「ひとりでできる!」「せんせいといっしょにやる」「もう一回やりたい」と何度も夢中になって繰り返し挑戦しています。いつの間にかできることが増えていき、嬉しそうな笑みを浮かべる子どもたちの成長の早さに驚いています。

 絵具とブロックを使いスタンプ遊びを楽しみました。ぺったん!とお手本をやってみせるなり「わたしもやる!」「ぼくも!」とやる気満々!「もっと!」「○○ちゃんといっしょのまるいのやりたい」「まるかして~!」「今度は○○色にする」と真っ白な紙に丸や三角、四角などのカラフルな模様ができていく様子に満足感いっぱいです。そしてハサミ初挑戦の日、どの子も目がハサミに吸い寄せられそうなほど真剣です。短冊にした紙が切れた時には「ふぅー」と肩から力が抜けると同時に「きれた!」とはじける笑顔で喜びを表していました。今は、1回切りですが、素材を変えながら経験を重ねていきます。

 天気のいい日には園外散歩にも出かけています。「あっ、ねこじゃらし!」「赤い実があった」「トラックきたー」「とんぼさーん」と行き帰りの道のりも子どもたちにとっては楽しい発見がいっぱいです。お弁当を持って第一保育園へ遠足にも出かけました。  第二保育園と違う遊具を満喫、お弁当の美味しかった事!中央公園に出掛けた時にはどんぐりがたくさん落ちていてみんな大喜び!「いっぱいあるね」「ままにおみやげにする」と手作りのお散歩バックにいれて大事そうに持って帰っていきました。

3歳児「あお組」編

 朝一番、園庭を独り占め。 「何しようか?」「砂場で遊ぼう!」「僕は三輪車しよう!!」 と友達との会話も弾みます。 まずは準備体操。丸くなるのも上手になりました。 「1,2,3,4」と掛け声も元気に体をほぐします。 そして各自好きな遊びへレッツゴー!! 
 砂場では 「ご飯できたよ~」「きょうはハンバーグね」 ときれいに飾った食事を持ってきてくれます。 腕の力も付いてきて鉄棒でぶら下がったり 足抜きまわりをしたり…出来たことがうれしく 「せんせーみててよ!!」と自慢げです。 落ちそうになっても、しっかり踏ん張り バランスを取っています。 また友達や先生と一緒に簡単な集団遊び おにごっこ、むっくりくまさんを楽しんでいます。

 散歩に行きいろいろ公園でも楽しんでいます。 ドングリ拾いをしたり、園にはない遊具に チャレンジしています。 友達との関わりが多くなり「あの子と遊びたい!」 「こうしよっか!」と共有しながら遊べるようになって きました。
 自分の思いを通したくてトラブルも ありますが、少しずつ相手の気持ちに気づき、 譲り合う、新たなアイディアを出すなど、自分たちで 解決の糸口を見つけられることもあり、泣き顔が笑顔に 変わっています。そんな姿を見守りながら保育士は 一緒に考える姿勢で仲立ちをしています。 遊んだ後は待ちに待った食事タイム。遊んでいる 時から「もうお腹すいてきちゃった!」という子も。 「おまけある?」が毎日の口癖です。 姿勢や箸の持ち方、お茶椀の持ち方なども 「こうだよね」声を出し合いながら 賑やかに食事をしています。

4歳児「き組」編

 初めはなかなかボールが取れず、逃げること中心だった子どもたちですが、少しずつたくましくボールに立ち向かい、キャッチできるようになってきました。繰り返すうちにルールやコツを覚え、自分達で「どうやったら勝てるかな」と考えてみたり「もっと強くなりたい」「キャッチできるようになりたい」という思いも強くなってきています。
 戸外遊び中にもボール遊びに取り組む子もいて、だんだん強く遠くへ投げることができるようになってきました。今後も子ども達のやる気を大切にしていきます。

 秋の自然探し“ネイチャービンゴ”をしました。「いい匂いのする葉っぱ」「チクチクするもの」「赤色の葉っぱ」に当てはまるものを友だちと協力して探します。「どれから探そうか?」「あった!」と次々嬉しそうな声が聞こえてきます。保育士の予想をはるかに超えた素敵な落ち葉が集まりました。見つけた物を比べっこしたり、匂いや手触りなど五感を使って自然を感じることができました。見つけた葉っぱで「こすり出し遊び」などさらに遊びが広がり、秋の自然を思いきり味わいました。

 みんなで育てたサツマイモ収穫の日。「いっぱいできてるかな」とワクワクドキドキで集まってきた子ども達。「うんとこしょ、どっこいしょ」とツルを引っ張り、「あったー!」「まだあるかな?」「このお芋絶対大きいよ」と土から顔出すお芋に大興奮!!「もっと掘ろう」と夢中で探していました。
 収穫した芋を見て「へんなかたち~」と笑いがおこったり、ツルの長さに驚き、背比べをしたり、芋ではなく、虫探しを始める子もいて、色々な発見ができた芋掘りになりました。収穫したお芋は「茶巾しぼり」にして食べました。どのおやつより一番美味しかった!そうです。

5歳児「みどり組」編

 5歳児クラスのブロック遊びは細かいパーツを組み合わせたり、友達の作品と繋げたり、同じブロックでも遊び方に広がりが出てきます。三角形・四角形・六角形・台形などのパーツがたくさんあり、友達と一緒に模様を作り、きれいな作品が出来あがります。また、立体に組み立てて、ケーキ屋さんを始める子もいます。
レゴブロックも友達と一緒に大きな物を組み立てます。大人が真似できない作品に、感心します。
 どんな遊びも、友達と協力する楽しさ、一緒に大きな物を作り上げるという充実感、達成感を味わいながら遊びを楽しんでいます。

 園庭に出ると「ドッヂボールやりたい人―!」と誘い合って、チームを決め、コートを描いてゲームが始まります。左右の大きさが違ったり、人数に比べてとても小さいコートの時もありますが子どもたちが協力しあいながら進められることが保育士にとって大きな喜びです。
 毎日繰り返す中でボールを扱う力や、ルールを自分達で決め、トラブルを解決する力が向上していることを実感します。

 大きく育った稲穂を自分達ではさみで切りました。「かたーい」、「切るの難しいね」と言いながらも、切り終わると「たくさんとれたね」と満足な様子でした。稲を乾燥させ、次は脱穀です。 牛乳パックやままごとのカップを使って取ります。そして、もみすり。野球のボールでゴロゴロと転がして、優しく息をふいてもみ殻を飛ばすとお米が出てきます。「すごーい!おこめだ!」、「こんなに少ししか取れないんだね」と自分達で収穫したお米を嬉しそうに眺めています。脱穀ももみすりも、子ども同士で話し合って役割を決めて取り組む姿は頼もしい限りです。お米屋さんで精米の見学会。炊飯してご飯の食べ比べ会へと続きます。
 そして、今年はもう一つ、おまけのイベントがあり、今からワクワクしています。