社会福祉法人 名古屋厚生会

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3歳児「あお組」編

 「いろいろないろをつかってかいてみたい!」という子どものつぶやきから、絵の具を使った遊びをしてみました。
「ここにいっしょにかこうよ!」「このかたちじょうずだね!ぼくもやってみよ~」と友達との会話を楽しみながら指や筆を使ったフィンガーペインティング、本物の野菜を使った野菜スタンプを楽しみました。今まではじっくりと自分の作品作りを楽しんでいた子どもたちですが、友達と一緒に描く面白さも知ったようです。友達同士で表現する喜びを味わい、色が混ざる不思議さや、絵の具の感触の面白さを感じながら伸び伸びと描いていました。

 自分のイメージしたことを表現することが少しずつできるようになってきました。ある日、お寿司づくりが始まり、「たまごがたべたい!」「たまごってのりついてたよね?」など友達と会話を楽しみながらイメージを膨らませて、たくさんの種類ができました。「このおすしは100えんです!」「いくらもどうですか?」と本物の店員さんになりきって言葉のやり取りを楽しみながら場面に合った言葉を上手に使い分けています。
身近な自然にも興味が出てきたようで、保育室に花を飾ると「これはなんていうなまえなんだろう?」という疑問から、「ほんでみたことある!」という声が上がり、すぐにたくさん集まって一緒に図鑑をめくり始めていました。「これかな?」「こっちのほうがにてるよ!」「おしえてくれてありがとう!」など自分の気持ちや考えを言葉で伝えられるようになり、友達の言葉や気持ちにも少しずつ気づけるようになってきました。

 楽しみにしていた遠足ごっこ。園内探検では、ゲームやホールにできた迷路を友達と一緒に「こっちかな?」「ちょっとこわいからいっしょにいこうよ」とドキドキワクワクしながらやり取りを楽しんでいました。また、味覚狩りや虫探しでも「ここにバッタがいたよ!」「ぶどうとれる?」と遠足ごっこを通して友達と協力して遊ぶ楽しさを十分に味わっていました。遠足ごっこで経験したことから、保育室でも迷路が作りたい!!という話で盛り上がり、段ボールを使って子ども達で「ここにつなげよう」「ここはおばけがいることにしよう」とイメージを膨らませながら迷路づくりが始まりました。作っていく途中で「だんぼーるにえをかいたらいいんじゃない?」という子どものアイディアで絵を描いたり色を塗ったりと、どんどん遊びが広がっていきました。出来上がると、迷路遊びだけでなく、秘密基地のような小さなスペースを作って子どもたち同士で集まって話をしたりごっこ遊びをしたり、ゆっくりと座って一緒に本を読んで笑い合ったりとそれぞれの遊び方を楽しんでいます。子ども達だけの素敵な場所が保育室の中にできあがりました。