社会福祉法人 名古屋厚生会

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4歳児「き組」編

 運動会の看板作りをすることになりました。年長組が6枚の大きな紙に「う・ん・ど・う・か・い」の6文字を書くことに。その用紙の模様担当が年中・年少組です。製作の趣旨を伝え「どんな模様がいいかな?」と子どもたちに相談すると「にじ」「ほし」「ハート」などのワードが出てきました。虹の色を決め、絵の具で描いていきます。少しずつ虹が形になってくると、はじめは興味がなさそうだった子たちも「なにやってるの?」「ぼくもやりたい!」と製作に参加。大きな虹ができました。次は好きな模様の形を切り貼っていきます。「キラキラにしたいから“きん”のおりがみがほしいな」など、イメージを形にするために提案する子もいます。自分たちが考えたり提案したことが形になる楽しさや喜びを感じ、運動以外の遊びからも運動会を主体的に取り組むことができました。

 夏の終わり頃、「(地域の)おまつりにいったんだ~」「ほいくえんのおまつりはなかったね。」「おまつりしたいな~」などとお祭りの会話をしていました。そこで、お祭りを連想するような歌や曲をかけて保育士と踊っていると、「いれて~」「わたしもおどる~」と友だちが集まってきました。鳴子と言う楽器も加わり、さらににぎやかに。「こんなうごきがいいんじゃないかな~」「こうやってならそうよ。」とどんどんアイディアが出てきます。「きょうもおどりたい。」「きょくかけて~」と盛り上がっていきました。友だちと顔を見合わせながらノリノリで踊る姿や鳴らすタイミングが合うと嬉しそうな表情が見られました。楽しい振り付けのところでは、笑顔で張り切って踊り、決めポーズのところでは、動きをピタリと止め、静と動のメリハリをつけた素敵な踊りになり、この曲は運動会で保護者の方の前で披露しました。これからも、色々な楽器に触れたり、みんなで一つのものを作り上げる楽しさを味わったりして様々な経験をしていきます。

 「ちょっとおいもがみえてる!」「もうたべれるの?」と生長を楽しみにしていた子ども達。「いくつあるかな?」「いっぱいとれるといいね~」と期待をもって当日を迎えました。掘ってみるとどんどん出てきて「こんなにおおきいんだね!」「もっとしたにもあったよ~」と大喜び。芋やつるを持ちあげて「おもいね」「こっちのほうがながいよ」「いくつあるか、かぞえよう」など、重さや大きさ、長さ、数に興味をもつ機会にもなりました。芋を見つけようと、手を真っ黒にして掘っていると、「わ~!」「なにこれ!」と幼虫に大興奮!ゆっくりと動く幼虫をじーっと見たり触ったりして観察を楽しんでいました。
部屋に戻ってからも、「こーんなにおおきかったよね!」「なんぼんみつけた?」と会話が続いていたので、「絵を描いてみる?」と提案すると「やりたーい!」とやる気満々。なが~い紙を用意して、夏にたくさん経験した絵の具で伸び伸びと描き、「こんなかたちのおいももあったね」「ぼくのおいもはおおきかった!」と表現遊びを存分に楽しみました。さつまいもを育てたことで、自然への興味、大きさや数への関心、また心を動かされた経験を豊かに表現する喜びへと繋がりました。